ロミオとジュリエット (新潮文庫)
これは喜劇の要素が強いと思う。
シェイクスピアには4大悲劇がある。ハムレット、リア王、オセロ、マクベスだ。この4つも各々味わいは違うが 一応 人間の愚かさを見据えている点が共通している。シェイクスピアの悲劇とは 「登場人物が可哀想」という事ではなく「人間が不毛である」という突き放した視線にある。彼の悲劇くらい 泣けないものはなく 暗澹とするだけである。
それに比べると シェイクスピアの中でも人気の高い本作は 喜劇である。簡単に言い切ってしまうと 誤解したカップルが頓死するどたばた劇ではないか。この話であれば 人間の不毛性というよりは「登場人物が 間抜けだけど まあ 可哀想」ということかと思う。人によっては泣けるでしょう。
すくなくとも 書いているシェイクスピアが 冷笑しているような気がしてならない。
ロミオとジュリエット [DVD]
オリビア・ハッセーといえば映画「ロミオとジュリエット」。美少女ってこの人のためにあるんだな・・・という感じです。テーマ曲も名曲。数々ある映画「ロミオとジュリエット」の中でダントツの人気なのも頷けます。
ハムレット (新潮文庫)
会話文の緊張と緩和が生み出す脈々としたリズムのおかげでどんどん読めてしまう。登場人物らそれぞれの機知に富んだ言い回しもとても楽しい、というか名ぜりふの雨嵐。
全体として読んでさっぱりとした印象を受けるのは、この作品は戯曲であり、ハムレットを主とした登場人物たちはただひたすら自分の人生(役)を演戯しているからで、他の純文学作品の主人公には心理的な一貫性があるが、この作品にはそれがないという所がミソ。しかし決して〈軽い〉わけではなく、テンポの良い磨き上げられた作品だと評価するのが適当。
ロミオ&ジュリエット【字幕版】 [VHS]
この作品では、監督が小道具までこだわっていて、見ていて楽しいです。特に若者が持っているピストルに注目!シェイクスピアの名作がスタイリッシュでポップな90年代のシェークスピア作品に仕上がっています。個性の強いキャストが脇を固めていて、主役の美形の2人を引き立てているのもグー。原作のセリフはそのまま使われているのに、こんなにも現代風になってしまうんだと驚きました。
現代に置き換えた設定の中では突飛で不自然な箇所もあるけれど、この「ロミオとジュリエット」は迫力のオープニングから衝撃のエンディングまで、ぐいぐい引き込まされました。
The Medieval Scapini Tarot: Deck and Book Set
解説本もセットになっていますが、カードのみのレビューになります。
ケースも高級感があり、カード自体も油絵調のとても美しいデッキです。
ライダーを基調としているので、リーディングもしやすいですね。
小アルカナも絵札で構成されています。
78枚通じて、荘厳さとおちゃらけた感じの両方を持っていて、一枚一枚がとても面白いです。
裏面は厳密に言えば上下対象ではありませんが、モノグラムなので、特に問題はないと思われます。
少し大きめのサイズなので、カットしにくいので星ひとつ減らしましたが、かなりオススメのデッキです。