僕と妻の1778の物語 コレクターズ・エディションDVD
SF作家らしいファンタジーのような空想の世界の中に入り込んでは、素敵なお話を作り上げていたのでしょう
幸せな日々から 突然の奥さんの病気発覚・・・
どんな想いで 免疫力を上げる為にと、毎日 毎日 短編小説を書き続けたのでしょうか?
映画を観ると、分かります。
奥さんの気持ち ご主人の気持ち 家族や友達の優しさ 思いやり
様々な人の思いの中で守られながら書き続けている主人公
本当にあったお話です
笑うことで奇跡が起こった
この映画を観る度に、人の心を感じます。
そんな中、主人公の創造の世界が笑いをもたらす 奥さんが頑張れた気持ちも分かります。
日本SF全集 1 1957~1971
■戦後の日本SFは、1957年5月の同人誌『宇宙塵』(柴野拓美代表)創刊、さらに1959年の『SFマガジン』(早川書房、福島正実編集長)創刊で大きく広がりを見せ、星新一、小松左京、光瀬龍、眉村卓、筒井康隆、平井和正、矢野徹、半村良などが次々に作品を発表して本格的ブームの土台を築いたのだった。つまりSFは半世紀の歴史を刻んだのである。
■本書は、戦後日本SFを全6巻で眺望する読書界待望の叢書の第1巻。四六判ハードカバー2段組で各巻400頁超、年代順に主要作家の代表短編1作を収録し、全巻完結の暁には約80名の作家が網羅されるという壮観な一大企画である。
■編者の日下三蔵氏は、1968年生まれのSFミステリー評論家にしてフリーの編集者。日下氏は『日本SF全集・総解説』(早川書房)と言う架空小説全集の解説書を2007年秋に刊行しており、本書はその本編という意味合いも持つのである。
■出版予告から刊行まで1年以上たち、ファンをやきもきさせた本書だが、現代有数の大衆小説の読み手である日下が編んだ作品集が面白くないわけがない。刊行早々増刷が決定されたと聞く。ご注目を!
なぞの転校生 (講談社青い鳥文庫fシリーズ)
これもまた子供の読書用に購入した本。
むかしむかしワタシが小学生だったときに読んだ本なんだけど、前書きによると、多少現代風に書き直したらしい。
同じ作者の「ねらわれた学園」はタイトルは忘れてたのに内容(ストーリー)は覚えていた。
が、この「なぞの転校生」はタイトルは覚えていて、内容は忘れていた。かすかに部分を記憶している程度。そのくせ、読んだ時の、ゾクゾクっとした気分や、その頃に見た次元ワープものの夢を思い出したりした。30年以上前なのに結構変な事を覚えているもんですね。
さて、本書は団地の隣にいつの間にか引っ越してきた同年代の少年とエレベータで一緒になるところからはじまるんだけど、この少年が転校生で、科学的なものを極度に恐れる。後に明らかにされるのだが、異次元を漂流しているうちに人類は遅かれ早かれ核戦争を起こしてしまう宿命にあるって事から、極度に科学的なるモノを恐れる習性を身につけたらしい。
ただ、最近の子供って、高校生ですら原爆が広島長崎に落とされた事を知らない連中が相当の比率でいるらしいのだが、その恐怖感ってのを理解できるのかしら?まー、それはいいとして、子供が本書を読んで、科学を万能なものじゃなく、人間が適正に利用すること、正しく利用するって事を学ぶ必要がある、って事を認識してくれたらいいな、と感じた。もう、科学を離れた生活ってのは成り立たないし、かといって科学も人間が正しく利用して初めて役立つものだってことを。
まぼろしのペンフレンド (講談社青い鳥文庫fシリーズ)
中学生の頃、児童館に「まぼろしのペンフレンド」、「ねらわれた学園」、「なぞの転校生」の3冊が置いてあり、何気なく読んだところ、ストーリー構成の巧みさと魅力的な登場人物たちに心ひかれ、夢中になって読みました。
あれからもの凄く長い時間がたち映画「妻への1178通のラブレター」に原作があり、作者が眉村さんだと知った時は驚きました。わたしは、上記の3冊しか知らず、ずっと眉村さんをティーンエイジャーの読者を対象とした小説家だと思っていたのです。さっそくウィキペディアでROMってみて、もちろん大人むけのバラエティにあふれる小説を書いてらした小説家だと知ったのです。今でも眉村卓は、ミステリー小説を読んだ事がなかった中学生のわたしを思い出すのです。あの児童館あった3冊の文庫とともに…。