40代になって、10代の思い出を 「美化」してしまうんだけど。
ジロがゆく を読んで、そのころの、生々しさを思いおこしました。
それと、あのなんともいえない、「恋」の どきどき感と 恥ずかしさ。
あっという間に 1−2巻を読んでしまいました。
確かではありませんが私が小学生一、二年の頃くらいに親がビデオ録画していたこの映画を何度も見ていました。その頃は戦争に対しての知識等全然なかったので気持悪いという感覚しかありませんでした。ですが成長してから改めてこの映画を見ると、本当にこんなことがあったんだと考えさせられました。今そのテープはボロボロになっていて綺麗に映らないので近代のメディアであるDVDにしてくださってありがたいです。もし将来結婚して子供が生まれたら、見せ続けていきたい映画です。
主題歌、吉田日出子の「いとしのファニー」「夢色ララバイ」につられて購入しました。 1990年ごろの深夜テレビで放映されたものを見たのが最初でありますが、当時は女性と初めて交際を始めた頃でありまして、その頃の強烈な想い出が、主題歌から蘇ります。 深夜、悶々と「いとしのファニー」をラジカセで聞いていた、さえない独身男は、浮浪雲のように飄々と生きる姿に憧れたものであります。 特に女性関係においては、浮浪雲の旦那が理想でしたね〜 わたくしのばやい、結局、その女性と結婚して現在に至るわけでありますが・・(汗)
作品自体は、無難におさまっています。 原作はビッグコミックオリジナルの、長期連載作品ですから、読まれた方も多いでしょうし、その作品を読んでいた頃のそれぞれの記憶がオーバーラップする方も結構おられるのでは? 追憶の引き金として、所有する価値のある作品でありました。
本作品で、青春時代の感傷に浸りながら、渡哲也版の「浮浪雲」が発売される今年夏まで待ちたいと思います。 個人的感傷に終始したレビューで失礼しました(ぺこぺこ)
もちろん、原作、作画トータルとしても名作ではありますが、真崎守の「作画家」としての最高傑作として讃えられるべき作品です。 特に、メガネのピアニストの彼のエピソードは圧巻です。新宿西口で起きた運命を変える事件、ピアノ教師との最後のセッション、鬼気迫る構図と圧倒的な画力が胸を打ちます。 絵を生業としている、または目指している方は、読んで損はないと思います。
残念なのは、上巻の発売から1年半以上たった今でも下巻が発売されない事。そのため星1コ引かせて頂きました。 下巻では、取調官との心理戦、共犯者への疑惑と語られる真実、そしてラストへと、物語がドラマティックな展開を見せます。 宙出版さん、早く下巻の発行をお願いします!
驚きました。
なんとこの本では、ブロンズ社選集に収められた「さすらい」(総ページ数166)と、 その基になった「連作/十二色のさすらい」雑誌掲載版(高二コース1972年4月号から 1973年3月号、総ページ数250)の2つを併録しています。
編集者コラムの下記文章が、この単行本の存在意義を言い表しています。
>失われた84ページを復刻する旅は、さながら70年代への回帰でもあった。 >作品の今日性を保つために真崎・守が再構築した世界をあえて突き崩したのは >オリジナル版が持つ問題意識を見てもらいたかったからにほかならない。
1972年の真崎・守と1979年の真崎守、二つの世界を対照できる逸品と言えましょう。
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