このアルバムを聞いたときの衝撃は、トゥールのラタララス以来の衝撃である。くそみたいな音楽の飽和状態にある今のへヴィーロック界においてこの音は救世主であり、この音ができること自体が奇跡でもある。ジョナサンの声はボイストレーニングにより、今までの攻撃性は、より深く心に響くようになり、音は美しいのである。へヴィーロックで美しいとはおかしいことかもしれないが、美という言葉でしか表現できないほど素晴らしいのである。ポップでへヴィー、メロウでダークネス。この矛盾をいとも簡単にやってしまう集団、それがコーンなのである。へヴィーロックの先はどうなるのか彼らに期待せずにはいられない。
マリオ・ブーゾの原作をコッポラが監督し、マーロン・ブランドとアル・パチーノが共演した1972年のアメリカ映画で、この2人の演技と存在感がともども素晴らしい。
特にブランドのしゃがれ声がニノ・ロータの哀愁を帯びたテーマ音楽と低く重く響き合って、このどうしようもないイタリアコルシカ島マフィアの果てしない暗闘と殺戮と愛憎のドラマの通奏低音となっている。
映画のはじめではやくざ稼業とは無縁の秀才であったアル・パチーノが、自らが望んでか望まれてかずぶずぶとこの世界に足を踏み入れ、ラストでは偉大な祖父の押しも押されぬ後継者として頭角を現し、普通の家庭の幸福を夢見るダイアン・キートンの手が及ばない無限地獄に飲みこまれていく、そのコントラストが見事である。
たぶん、貴重な映像資料になるでしょう。
昔、カダフィの蝋人形と記念撮影しましたが、蝋なのにオーラが尋常じゃありませんでした。
カダフィT欲しいです!
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