現在日本には優秀なクラシカル・サクソフォン奏者が多いが、その多くがフランス留学経験者である。
ダニエル・デファイエ存命の頃は多くがこぞってデファイエ門下を目指したが、今はその高弟2人に集中している。その一人がこのフルモーだ。技術的な安定度は圧倒的なもう一方の高弟ドゥラングルに一歩及ばないという評価もあろうが、そんな差異は私のような一般人からすれば雲の上の話。ともかくも古き良きフランスの薫りを直接伝えるその音色と音楽に耳を傾けるべし。この人にかかれば、ガヴァンボディ2もセクエンツァIXも聞きにくい音楽ではなくプロヴァンスの風景の延長にあることが感じられる。それでも最後のヴァカンス(1990年にフルモーに捧げられた曲)でホッとするのが本音かな(前奏を聞くと松田聖子のスィート・メモリーズを思い出すのは私だけか?)。管楽器伴奏に慣れた人らしい長尾洋史のピアノ伴奏も特筆もの。
紺に近い色を想像していたのですが、普通に青でした。 写真とも違う青で、少しがっかりしました。 後側面の角のプリントが少し薄く、若干禿げていました。 が、それでもかわいいので妥協して☆3です。 他の柄でも写真と違うというレビューがあるので気をつけたほうがいいですね。
イギリスから移住した著者と一緒にプロバンスを楽しめます。土地の人たちが偏屈で頑固で、でも優しいところも沢山あって何よりワインや料理にはとてもうるさい そんな人達に教えられながら色々な体験をして私もプロヴァンスに詳しくなったようなグルメになったような気がします。南仏プロヴァンスの12か月を先に読むことをお薦めします。 ビデオも出てますよ。
ロンドン証券市場で働くエリートビジネスマンは、幼いころ叔父と過ごした南プロヴァンスでの生活にふとしたことで接し、お金や地位よりも大切なものの存在に気が付く。
ストーリーはありきたりだが、それを補って余りある南プロヴァンスの美しさ。日本では田舎暮らしと呼ぶのかも知れぬが、フランスの田舎暮らしは何と優雅で美しいものか。日本を汚くしているのは、全国どこに行ってもあるロードサイドのチェーン店かも知れぬと感じた。完全に風景が破壊されている。フランスの田舎では、映画の中ではそういったものは何一つ見当たらず、その地域固有の美しさを形成している。
全編にわたって、小粒なユーモアが散りばめられている。作っているワインがまず過ぎて、皆口をつけても戻してしまったり、フランスのカーナビのいい加減さを描きだしたり、小気味良い。都会生活の疲れをいやすにはぴったりの作品
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