ワーグナーの「ローエングリン」の結婚行進曲はでオルガンバージョンは数多くありますが、私が探していたのは「婚礼の合唱」という合唱バージョン。
オペラのCDを購入するか悩んでいた時に見つけたのがこのCDでした。
お色直しの入場に使用しました。とても好評で見つけれて本当に良かったです。
この1974年版は、日本のデンオンがヨーロッパまで出向いてPCM録音をしたデジタル音源最初期のもので、その音質はいまでも確かなものがあります。
演奏に関しても、パイヤールは、ラリューの冴えたフルートをはじめとして、当時では当然だった現代楽器での演奏において、バッハの中に眠っていたモダンでジャジーな音響構造を、軽快なテンポでみごとに引き出しており、まちがいなく歴史的名盤のひとつです。
とはいえ、この版では、まだ40代だったパイヤールは、やや無理に自分たちの個性を強く打ち出しすぎているようにも思われます。そのせいか、その十二年後の1986年、パイヤールは60歳を目前に、この同じ曲を再録音しており、こちらは表面的には特徴を抑え込んだ、しかし、円熟の深みにおいて苦渋と甘美が交錯する、まさにポリフォニックな演奏となっています。好みの分かれるところですが、ぜひ聞き比べてみましょう。
まず素晴らしいのは演奏家の顔ぶれであろう。ラリューやマリオンはフランスの、アドリヤンはハンガリーの巨匠として一世を風靡してきた凄腕の持ち主である。特にラリューはかのランパルよりも来日しておりフルートファンにはお馴染みの演奏家であろう。 選曲もフルートを聴いたことがない人にとっても聴きやすくなっている。特にフォーレの幻想曲は難曲であるにもかかわらず、マリオンと伴奏のパスカル・ロジェ(この二人の競演だけでもすでに文化遺産的価値がある!!)は難なく演奏しきっている。また、ラリューは主に有名な小品を吹いているが、そのきらびやかなであたたかい音色にはいつも心が癒される。 真剣に聴くだけではなく読書やお茶を飲みながら、といったBGMとしてもなかなかいいCDである。
間違いなくフルートデュオのCDとして最高の名盤であろう。プレイヤーはランパルとラリュー、共にフランス出身の巨匠である。 二人ともパリ音を卒業し、ランパルの父であるジョセフに師事したこともあってか息はピッタリ◎ かつ枠にとらわれない流れるようなフレーズを聴くことが出来る。 また本人達はこの録音ではバロックという事を考慮してか銀製の楽器を使っている。(ジャケではランパルは金に見えるが壁の色が反射しただけ)そのため普段よりも落ち着いたそれでかつ繊細な音色となっている。特にラリューの音色は格別である。 あまりにも華麗な演奏のため、聴き始めると聴き入ってしまい勉強に手をつけられなくなりテストで赤点をとってしまった経験があった…ともかく、これは絶対買いである。
CDの内容自体は私の好きな曲が詰まっています。評価5でもかまわないと思います。ただ、同じDENONの「クラシック名曲ツイン−8 ハンガリア田園幻想曲〜フルート名曲集」と中身が全く同じです。くれぐれも同じものを買わないようにご注意を。
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