人気シリーズの、連載開始から10年を経ての第12巻・発刊です。
7巻の『ダブル・キャスト』から始まった、「春抱き」シリーズの第2章とも言うべき“冬の蝉”編。
その、ある意味で完結とも言うべきストーリーたちがこの巻に収められています。
本巻では、何といっても主役の一人である香藤洋二の、役者としての再生が見どころでしょう。
「冬の蝉」の仕事を選択してから彼に与えられた苦難の数々。
仕事を干され、世間からもその存在を忘れられつつあった香藤ですが、長い撮影期間を終え、
ついに行われたハリウッドでのワールドプレミアでは、岩城京介とともに大絶賛されます。
しかし本当の戦いは実はそこからで、日本に帰ってきてからの方が、香藤にとっては辛く長い
日々だったかもしれません。
一方、恋人(夫婦)であり仕事上のライバルでもある岩城も、役者として転機を迎えました。
一見、順風満帆に見えていた岩城の仕事でしたが、新しく仕事をする事になった若手監督の
持宗に、誠実・真面目が取り得の「岩城京介・枠」がある事を指摘され、その壁を乗り越える
べく足掻き、苦しみ、必死で出口を探そうとします。
一つの仕事が成功のうちに終わっても、その先にあるのは約束された変わらぬ安寧ではなく、
これまで以上に高いハードルであり、まだ見ぬ壁であるという事。
そして、それを乗り越えるのはいつだって自分自身に他ならず、それこそが、同性同士で愛し
合っている香藤と岩城に突きつけられた現実です。
どちらかがどちらかを守り、保護してやるのではなく、影からそっと見守り、必要な時にだけ
手を差し伸べる。
それが彼らの在り方であり、男としての立ち方。
それは、男女ではもしかしたら実現し得ない愛、あるいは人生の形なのかもしれません。
今回の12巻を通して拝読していて、そんな事を痛感しました。
本巻に収録された『ソウル・ポジション』にて、素晴らしい着地の仕方をした“冬の蝉”編。
著者である新田祐克先生の紡ぎ出す作品のクオリティーの高さには、相変わらず驚愕を覚えます。
なお、本作にはリバーシブル描写もありますが、「リバは苦手・・・」という方にも絶対に読んで
頂きたい12巻です!
彼らの愛、そして人生の形を、目の当たりにして欲しい。そんな1冊です。
BLではありません。一応ミステリーです。
とても分厚く 読み応えあり!でした。
新田氏に事情があって 約二年ぶりに出た第2巻です。
要により ヒデと結は出会い 惹かれ・・・だが、幸せの真っ只中での死・・・
雨と連続殺人と、要とヒデの悲しい過去のお話です。
1巻よりも印象深く、しかも なかなか重い物語です。
しかし、相変わらず綺麗な絵と、テンポの良い進み具合で、一気読みでした。
タイトル通りです。
むしろ、日本語版は、
ヤフオクでもアマゾンさん(中古本)でも、
定価よりかなり高額になっています。
ですが、こちら(洋書)の方が、
値段は定価でいいし、
お得感があります!!
私は、保存用にもう1冊、
アマゾンさんで新品を予約しました。(^^)
つい最近この本に気づき、皆さんの過去のレビューを見て一気に買ってしまいました。
いや〜ハマりましたとも(・'з`・)
徹夜で読み漁りましたよ。読んでたら止まらなくなってしまって・・・(゚_゚i)タラー・・・
2人の成長を無理なく、描かれている「春抱き」はBLっという感じがしませんね。
やる事はやってますが(笑)
ふわふわした砂糖菓子ようなものじゃなくて、地に足が着いているしっかりした話がリアルで、他の皆さんが書かれているように現実に主役の2人がいそうです。
巻を増すごとに2人の人間性に厚みが出てきて、ホントにかっこいい!!
13巻も気になるところで終わってますので、続きが気になります★★
CDドラマを経てのアニメ化! 原作・ CDドラマととても感動さた作品なので、とても期待しています。 なにより、キャストが最高? 森川さん・三木さん・森久保さんと、素敵な方達ばかりです。
|