ジョニー・デップとティム・バートン監督、名コンビの息のあった名作が低価格で再リリースされました。
やはりこの作品はホラーなのでしょうか。
ある意味、スプラッター的な場面も多く、ホントに容赦なく生首が飛び続けます。
ポンポン飛びます!
飛んだ首から虫が這い出したりもして…
色彩をおさえ、薄いカラーで統一された画面。独特の湿った雰囲気。正しくバートンホラーですね。
ところが、首無し騎士に挑むイカボッド捜査官(デップ)が、恐がりで少し間抜けなところがおもしろい。
幼い頃のトラウマに苦しみ、首無し騎士の恐怖に悪戦苦闘しながらも、捜査に専念する誠実な姿も素晴らしいです。
その役柄をジョニー・デップがとても上手く演じています。
最後は恋もしちゃったりして。ハッピーエンドでよかったですね。
ボクとしては、あまり好きなジャンルの作品ではないのですが、
横溝正史の金田一耕助シリーズのようで、とても楽しめる作品だと思います。
米国盤はMPEG2、1080P収録、日本盤はAVCは良いですが、何故か1080i収録。
映画なら当然、1080P収録でしょう。この点で大きなマイナスです。
とはいえ、True HDですし、本作独特の退廃した色合いと不気味な世界観も
『一応』納得のクオリティではあるので、良いのではありますが
それだけに1080P収録して欲しかったですね。。。
本作の大ファンなだけにちょっと残念です。
この映画ほどバートンーデップコンビで、わくわくドキドキ楽しめるものは、ありません!
19世紀初頭?の東部アメリカの、おどろおどろしい景色とクラシックな自然と街と人々・・・
原作はアイヴァンホーやなんかを書いた人なんですね。
んでもって、気持ち悪い森の大木やんかが、本当に怖いおとぎ話の感じで、もうワクワク・・・
で、臆病なのに、良く働く、頑張り屋のイカボット(ジョニー・デップ)が最高です!!!
ほかの人もみんな面白い。
だけど、一番、いっちばん主役は、あの首のない騎士だと思うんですよね!あの人がものすごい勢いで森を駆け抜ける。首を切り落としたりして!!!あれを描きたいがために、この映画を作ったんじゃないか、と思うくらい、ドキドキ興奮します!!!で、あの、馬で走ってるだけで、首が出てくるのも1回だけ?の騎士を演じているのは、クリストファー・ウォーケンなんですよー!!!
モットーは役柄を選ばないこと!!!さすが!!!
で、あらためて、ティム・バートンは、怖いけどクラシックな格調のシーン、というものに魅せられてるなー・・・!と思います。私もこれでもか状態に見せられるクラシックな恐怖シーンにノックアウト!です。
ゴシック・ホラーとかいいますが、そこにこの世に生きてつらい目に会わされた恨みと悲しみ、があるんですよね。まだ悟りは開けてない、凡人の悲しさ、なんだけど。ゴシック・ホラーとは、この世の苦しみをマイナス方向に昇華した、ということなのかも。その美しさとスピード感がたまらない映画です。
映画作品がこんなに良かったんだからサントラも買わねばなるまいてーっとさっさと購入しました。バートン監督とは仲良しこよし?のダニー・エルフマンがプロヂュースです。(「バットマン」「シザーハンズ」など) これは本当に素晴らしい出来です。劇中ですが、映画を観てなくたって面白いでしょう、逆に映画を観たくなるかもしれません。 オーケストラ+亡霊の大コーラス風です。くもり空の晴れ間に射す光のようなソプラノの美声とハープ、大聖堂のパイプオルガンのような音も入っていてうっとり。 ホラー映画の音楽といっても恐い気持ち悪いというのではなくファンタスティツクなし上がり、でも曲が終わるまで振り向かないように、首無し騎士が立ってるかもしれないから。
バートンの創る妖しげな世界にぴったりハマるのはやっぱりジョニー・デップだなあ。と、再確認した作品でした。おバカとしか言いようのないコミカルな創りで、ホラー嫌いの人にも楽しめる作品です。普通なら目を覆いたくなるようなシーンも、個人的には笑ってしまうくらい軽いタッチでちっとも怖くありませんでした。もちろん、そこがいいんですが。驚いたのはクリスティーナ・リッチの美しさ。バッファロー66では、ぽっちゃりした印象がありましたが、今回はただただ、綺麗。科学捜査という点から言えば、「そんなのアリ?」な所がありますが、エンターテイメントとして評価は★5つです。
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