全米制覇前、1987年のデビュー後まもなくの、ドイツのテレビでのスタジオライブ。
きっと、ライブハウスでの収録なんでしょうステージ中、お客さんのビールを「テレンス」が
貰って飲んだりしてる。そんな感じの和やかな雰囲気さえ感じるライブ。
廃盤になった、同時期のライブビデオ「TTDライブ(VHS)」比べると、いまいち演奏自体の
迫力も弱く、映像的にも刺激が薄い仕上がりになっている。
TTDのパフォーマンスは圧巻ですが、純粋にクラブでの「ライブ」なのでスタジオセット
や、カメラワークとかも演出が薄く、見方によっては「青っぽい」印象も受けてしまう事からも、
本作をファン以外の人にお勧め出来るかどうかは微妙なトコロ。
「TTDライブ(VHS)」の映像を見た人には、ちょっと食傷気味である事は確かですが、現在
市場に出回っている「DVD」はこれだけなのでファンにとっては有難い作品。
当時、誰もが絶賛した衝撃のデビューアルバム。 卓越した音楽センスと、デリケートで中性的な黒人独特の声質で これ以上ないと思われるほど完成度の高い作品となっている。 ポップな音楽とゴスペルの切なさが混在した魅力的なこのアルバムは、 十数年経った今でも古くささを全く感じさせることがない。 しかし皮肉にも、このアルバムの完成度の高さに、 多くの業界人が波のように新人の彼に押し寄せ、 結局その波を乗り切る術を持たない若き天才は 彼自身の生み出したその波に飲み込まれてしまった。 数年間のブランクの後、サナンダ・マイトルーヤと改名し 新たに音楽活動を再開している彼の現在のアルバムも さすがに技術は高く聞きやすいが、平凡である感は否めない。 彼が、再び当時の天才的な感性をよみがえらせ、 珠玉の一枚を生み出してくれることを、つい夢見てしまうのである。
まともにベスト盤を買っても後悔しない名曲揃いのTTDですが、このUS盤はなんと2枚組でdisc2に注目です。 未発表だったり、もう手に入らない音源が満載。特にStonesの名曲Jumpin' Jach Flashを熱っぽくカバーしたバージョンや、名曲の魅力を更に進化させたDance Little Sisterのロングバージョンなどは必聴でしょう。 Disc1も彼の才能を再確認間違い無しの名曲名唱のオンパレード。"If you all get to heaven""Castilian blue""Baby let me share my love""Who's loving you"など、これに漏れた曲で素晴らしい曲がまだまだありますが、贅沢はいうまい・・・。
今聴いてもアカペラの曲は圧巻!その他の曲もBGMとしても良いと思う。
1995年、Terence Trent D'Arbyの4thアルバムです。
今回は、基本的に前作「Symphony or Damn」(1993)の延長線上で、
「パワフルなFunk Rock!」に、「細かいところで審美眼的なフレーズやサウンド」いう構図です。
ただ、前作と比べると、全体的にLevel Upしていると感じます。
Funk Rockの部分では、よりパワフル! 豪快!になっていますし、
芸術的・審美眼的な部分(TTDらしさ)も、より発揮されていると感じます。
「TTDの孤高性」と「大衆性」との融合が、かなりハイレベルなところで成功していると思います。
(ジャンルの壁よりも、「TTD ⇔ 一般」の個性の壁を越えるほうが、遥かに難しいことだと思います。)
血管ブチギレ、超ハイテンション・ハイパーFunk Rock、(1) "Vibrator"
タコ踊り的な妖しさ満載の、オルタナFunk Rock、(2) "Supermodel Sandwich"
TTDの美、Funk、Soul etcが交錯する、(4) "Read My Lips (I Dig Your Scene)"
神々しい美しさを感じさせる、JazzyなR&Bバラード、(5) "Undeniably"
キューバ音楽風なアレンジを施した、R&Bバラード、(6) "We Don't Have That Much Time Together"
。。。などなど、気に入ってます。
他にも、ピースフルなバラード(3)、Prince風・サイケファンク(7)、Stevie Wonder風・ピアノバラード(8)、
Cool & Funkyなダンサブルチューン(9)、エスニック感があって旅に出れる(10)、メランコリックで美しいピアノバラード(13) etc、
素晴らしい楽曲が、満載です。
アルバムのハイライトが、何回もやってくる!。。。そんな90's 名盤です。
「TTDファン」は、必携。
「TTD初心者」にも、オススメです。
Funk Rock、Black Rock、ブラコン、R&B etc、様々なジャンルのファンに聴いてもらいたいです。
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