この包丁は、なかなか設計意図が凝った物らしく、そういう意味で
きわめてよくできた物だと思います。
柄の後方に後退した重心位置は、手になじむと軽い感じと、
かつ前腕との一体感がでます。
この点は包丁を持つと、まず自然に人指し指が、柄先端
の口金のくぼみに誘導されます。中指以降と人指し指はやや
離れ軽くにぎる感じですが、異型の柄の角で刃の回転の抑制が
できます。
親指は人指し指より刃体背部の棟に沿って、より切断に力が必要な
場合前方にスライドしていく。
柄の上下非対称な形状で、刃を(素材を横から切るとして)
切り上げるのか、切り下げるのかといったフィード・バックを感じつつ
の操作が刃渡りなりに可能なような気がします。
全体的には人指し指で起点をきめていくので前後の指の動きが
ほぼ無意識にできるという感じです。
さて、刃物としてはかなり鋭利ですが、最初から刃が素材に
スー、っと切れ込むと言う感じではなく、結構刃物に加わる
素材の応答(弾性など)はよく判ります。
ステンレスの家庭用器具としては本当にかなり切れる感じがします。
ダマスカス文様については、危険防止もあるかと思いました。
靭性が高いのもステンレス鋼材の特徴ですが、それゆえ刃が付けづらい
という一面もあります。また錆の発生も刃物としての有用性とはまた
異なったものです。私はプロに研ぎを頼む積りです。
びっくりしたのは量産の包丁ですが、刃のアールの継ぎ目というか
ベンドした部分は、切断する角度、押し引きの感じが変わるものが多い
のですが、この包丁はそういう部分の変遷が滑らかで、心配していた
先端部のひっかかりが少なかった事です。
すぐに壊れました。そんなにひどい使い方はしていません。なんで??
著者がたまたま愛知県の出身ということもあってか、購読している地元の「中日新聞」にも大きく取り上げられていた。「倭寇」による略奪行為は歴史上の事実なんだから、あれこれいいわけせずに、これからの両国の交流の肥やしにしていけばいい。イ・イエの生きざまを目の当たりにすると、今の社会で日本人だ、朝鮮人だといがみ合うこと自体がつまらんことだと思えます。国ができる前から我々の先人は半島と列島を行き来していたんだ。すべてを国家対国家という観念でとらえるのではなく、国と国の関係を良くしていくには個人と個人の付き合いが基本になる。イ・イエという人も、日本側との交渉で、それを念頭に置いて取り組んだと思う。まずは、イ・イエを知ることです。
日本では、売買春=悪、援助交際=売春、というような認識がある。しかし、この本の著者たちは売買春=悪、と決め付けていない。その姿勢がいい。そして、各人の立場から「性の自己決定」について論じている。
タイ、カンボジアの性産業に関心があったので、それを考える上で役に立った。
必ずしも全員の議論には納得できなかったので、4つ星評価。
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