科学者、といっても本書は自然科学者だけでなく 社会科学者や人文(科)学者も含まれます。 科学には現在でも次のような見解が根強いように 思われます。 つまり 絶対に正しい理論はないが、絶対に間違っている理論はある、 というものです。例えばマルクス主義者からみれば共産主義は 絶対に正しいとはいえないが資本主義と社会民主主義は絶対に 間違っているといえる、ということです。 例えば地震を予知することはできないが、3月9日以降の スーパームーンに月の引力で地震が起こることは絶対にない、と いうことです。 ほかに、大きな間違いをしたものよりも小さな間違いのほうが科学的 には糾弾されるべきという見解もあります。 無論アイロニカルに述べていますし稲葉振一郎氏は 上に述べた思考法をとっているようですが。 果たしてそうなのか。本書はそれを揺さぶるとともに読むもの自身 の思想をも揺さぶるものとなりましょう。
主張し過ぎずいいバランスでサントラとして成立していると思います。短いのでサラッと聴けます。
オリジナルLPは1983年1月にベルウッドのレーベル停止後に出されている。あるいは、当時のベルウッド・レーベルの活動を締めくくる最後のアルバム・リリースだったのかもしれない。ジャケットは黒と黄の2色で、加川良と村上律の写真が切り抜きで使われているという、実に制作費を抑えたと思われるできばえ。特に解説もなく、歌詞カードが1枚だけ。
作品は、息のあったふたりの掛け合いが楽しめるアルバムに仕上がっている。シンプルなのだが、このスタイルは原点であり、ある意味で嬉しい。
収録曲は、北風によせて、駒沢あたりで、コスモス、偶成、今晩はお月さん、オレンジ・キャラバン、祈り、ばびぶぶべべ、女の証し、ゴスペル、の全10曲で新曲はないが、現時点でCD化(復刻)されていないアルバム『プロポーズ』(NEWSレコード、1981.4発売)に含まれている「コスモス」を聴くことができる。
なお、いずれの曲も、あえてオリジナルとは異なる歌い方をしているので、雰囲気が大分異なっていて、この歌い方は好き嫌いが分かれるかもしれないことはお伝えしておきたい。
一、うぐいす 二、おせん 三、あやめ 四、お祭り の四曲が入ったCDです。日本の季節を歌い込んだ大変風流な曲で、CD化されていて大変貴重だと思います。
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