世界中で高い評価を得た映画「アイス ストーム」の元になったリック ムーディのデビュー作。1973年のアメリカ。精神的に崩壊した中産階級の家族をテーマにした作品。痛々しいブラックユーモアをちりばめ、あまりにも悲しすぎる現実をシンプルに描いている。
ほとんど捨て曲がありません。特にDISC1のDAZ『WAY TO MAJOR』DISC2の2PAC『LOST SOULS』はMIX TAPEでもよく見かける必聴曲です。
映像の作り方が森林の中に取り残された気分にさせる。 始終、林、木、森が出てくる、この映像自体がそういう気分にさせる。 観ている間の時間の体感速度は凄くゆっくり。 でも最初から最後まで一貫性があり観終わった後にしつこさを残さない。 こういう暗い印象を持ちがちなストーリー(内容)で観やすくきちんと映画として纏め上げてると思う。 シリアスだけどちゃんと完結してるから不快な気分にはならない。
パッケージの宣伝文を見ると、アカデミー賞、ヴェネチア映画祭、ベルリン映画祭、英国アカデミー賞など制覇してきた巨匠、アン・リー監督とあります。 当映画は、カンヌ国際映画祭脚本賞受賞作品なのですね。早とちりしました。家族の絆と孤独を丁寧に見つめた逸作、ですか。 73年のアメリカ。とある幸福そうな家庭に隠された夫婦間の心の乱れ。そして思春期を迎えた子らの性への興味。
家族が抱える心の葛藤、父母と子との断絶、孤独、虚空の心理を描いています。 しかしそれは舞台となる40年前の家族像であり、現代の家族のもつ闇の世界を語るには至っていないように思えました。 たしかに一見すると普遍性のあるテーマですね。けれども社会の最小単位である家族は、その時代の社会によって大きく影響を及ぼされます。
物語の一つは不倫です。描かれているのは40年前の男女の関係。さらに少女、少年たちの性への興味。 危うい拮抗線上を保つよりは、さっさと署名して離婚調停に進むのが大勢を占めるのでないですか。あるいは耐えきれず殺傷事件に発展するかもしれない。 思春期の子たちは興味から性衝動へと。身も蓋もない話ですが、シングルマザーで幼児を預けて通学する少女など珍しくもない光景です、アメリカでは。 悲しいかなよそ事ではなくて、今の日本の悲惨な事件の数々は、家族の崩壊がすでに前提にあると言ってもいいところまで来ています。 家族とは変容するものであり、絆もまた永劫普遍ではなくて時代を映し出す鏡のような側面をもっています。
家族のもつ心理描写の優れた作品では、 『普通の人々』 のほうが観る価値があると言い添えておきます。普通の人々 [DVD]
2007 10/18 20:33 自称;イライジャ青年【15】です^^ 残念ながらまだこの作品は見たことないのですが、良いに決まってます^^ イライジャのキスシーンに剰りに激しすぎて嫌悪感を抱くらしいですが・・・^^; まぁ男なんで気にしません^^+ 期待を添え、星4つ☆
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