予告があまりにも面白かったので、ついつい視聴してしまいました。
アクションでもなければヒューマンでもない、そして、ホラーやサスペンスでもない。
私はあまりこのジャンルは視聴しないのですが、でも見てしまいました。流石ディズニー!
最後は勿論ハッピーエンド!
王道といえばそうだけど、この王道だからこそ何度も見たくなってしまう。
力まずにリラックスして視聴でき、それでいてメッセージもしっかりしている。素晴らしい作品だと思います。お勧めです!
このDVDボックス、原作本が封入されている。あれ「ゴールデンボーイ」?と思った方はいないでしょうか。
このショーシャンク、スティーブン・キングの’82年の小説、「Different Seasons」が描いた春夏秋冬の4つの物語の「春」編なのです。ショーシャンクを敢えて一言で言えば「希望の物語」。原題「リタ・ヘイワースとショーシャンクの贖罪」の通り、アンディは壁に貼られたリタ・ヘイワースのポスターの向こう側に希望を見続けました。
で、その次、夏編は「ゴールデン・ボーイ(原題:apt pupil)」。ショーシャンクで無限の希望をみせたあとにこれ。キングは人間の希望なんて何にも信じてはいないんじゃないか・・・と思わせられる。とにかく両編ともに傑作です。そういう訳で文庫本はDVDボックスを買わなくても単品買いできるのでまだ読んでいない方は是非。
DVDですがDts音声がなくなってしまったのは残念だけれど、初期版になかった英語字幕が追加されていて、セリフを細かく追えるのは嬉しい。キングの傑作を忠実に映画化した深みのある脚本を細かく堪能できます。
大のキングファンの私、非ホラー中編集「恐怖の四季」の一編「刑務所のリタ・ヘイワース」が映画になったというので、公開と同時にいそいそと観に行きました。
当時は大分状況が変わってはいましたが、それでも「キング作品の映画化は悲惨」というイメージはまだまだ強く、心配していたものです。
原作は、陰鬱で救いのない表題作の「ゴールデン・ボーイ」とは対照的に、胸に沁みて忘れられない良作なのですが、それに比べて映画版は幾分派手な展開になっており、違和感を感じました。所長の末路など、観る側にカタルシスを与えなければ映画としてキツイのでしょうか。原作では死なない人が死んでいるのも、私の目には「やり過ぎ」に映りました。
それから、最も違和感を感じたのはラストシーン。原作は「きっと会えますように」というレッドの希望のモノローグで幕を閉じますが、映画では青空の下でアンディとレッドが再会するまでが描かれています。
私は、レッドと一緒に祈りながら原作を読み終えたので、二人の再会シーンには「何たる蛇足!」といささか憤慨しました。
でも、同時に映画の青空と海辺がもたらす圧倒的な解放感、爽快感が胸に迫り、矛盾するようですが理屈を超えて感動したものです。
原作を変えたことの違和感も吹き飛ばす、映像の力ということでしょうか。
そんな訳で、ラストに余韻を残す原作の方が好きですが、映画の魅力も大いに認めています。
原作のエッセンスを誠実に生かして、丁寧に作られた良作だと思います。
この映画の魅力を挙げると数限りなくあるが、私は特にアンディ・デュフレーンという男のキャラクターに強くひきつけられた。彼の陥った最悪の運命と、誰にも真似できないその切り抜けかたから受けた感動は測り知れない。気の遠くなる程の歳月を、目的に達するまで諦めずにやり通す、不屈の精神。 どんな不遇な目にあっても、すぐに答えがでなくても、へこたれない強靱さ。物腰やわらかく、穏やかな彼の中にこれほどのパワーが秘められていたとは。静かな淵は深い、としみじみ思わされた。投獄されなかったら、もしかして彼のこんな能力や魅力は、人に知られずに終わったかもしれない。私が一番感嘆したのは、アンディがレッドに、「仮釈放されたら、これこれの場所に行ってこれこれの場所の石の下を掘ってくれ」と告げたシーンだ。この時、まだ塀の中にいたアンディが、その時すでに脱獄への堅い意志と、成功の確信を胸に秘めていたことが後でわかって、感動した。神も法も、彼を地獄から救い出してはくれなかったから、彼は自分の力でそれを成し遂げたのだ。人生も、人間も、まだまだ捨てたものじゃないと思えたことがうれしかった。この物語に共感しない人はおそらくいないだろう。ラストの爽快感は圧巻である。
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