待ちに待ったMy Morning Jacketの5th。 前作「Z」辺りから、「カントリーロック」「ジャムバンド」「ニール・ヤング直系」といったバンドのイメージに捕らわれず、影響を受けた音楽を取り込みながら進化していく姿勢がより明らかになりましたが、これは今までのアルバムで一番劇的に変化したアルバムであり、勝負を仕掛けてきたのが分かるアルバムです。 多くの人にアピール出来るポップさを持ち合わせながらも、芸術性が損なわれてないという意味では最高峰のアルバムだと思います。
ビルボード・チャートでトップ10に入る見込むの本作ですが、音楽性を進化させつつ、ライブバンドとして評価も高く、チャート・アクションもあるバンドが一体どれだけいるのでしょうか?このアルバムでMy Morning Jacketはお世辞抜きで世界で10本指に入るバンドになったと思います。
これ以前のアルバムだとルーツ・ミュージックを消化した正統派アメリカンロック〜ジャム系のバンドだったのですが、The Stone RosesやRadioheadも手がけた事のあるジョン・レッキーをプロデューサーに迎えた事によって一気にポップに開眼しましたね。いやはや、こうも相性が良いとは思いませんでした。
リヴァーブがかかったサウンドに、大地を揺るがすような力強い演奏、伸びが素晴らしいJim Jamesのボーカル、すべてが素晴らしいです。
近年デビューしたバンドの中では10指に入る素晴らしいバンドです。
前年度(2002年)のDVDは1曲1曲をきちんと収録したLiveDVDという感じでしたが 本作は流れるようにFesが進行していく様を捉えた、 Liveドキュメント(当に映画の様な編集)と感じました。 カメラワークも演奏風景主体の比重は減ってるようで、上手くFesの旨み 成分を切り取ったモノだと感じました。 出演者が会場に向う様子を撮ったり、 バックステージでメンバー間が練習する風景など見所多しです。 Leo KottkeとMike Gordon(元Phish)の2人や、 静かに熱いBela Fleckの演奏を見るだけでも購入する価値はあるのでは? これで日本語化してくれれば尚良いんですが ちなみに、豪華面子の2004年度版の発売も・・。
前作「Evile Urges」でMMJ初体験だったわけですが、個人的には今ひとつ乗り切れなかった。いや、素晴らしい作品だということだけは理解できたわけだが、なんか愛聴盤にならなかったというのが正しいのかもしれない。恐らくそれは「全米屈指のライブバンド」という謳い文句から、勝手にストーンズ・ライクなロールするロックバンドを想像していたところ、「Musical Melting Pot」なんていう評こそ正しい、ファンクにサザン・ロック、カントリー、サイケといった要素がごった煮の世界観に面食らってしまったんだよね。「えっ、これが屈指のライブバンド?」って感じで。
で、今作なわけだが、今作はうって変わってフォークを基調とした音世界が展開されていてまたビックリ。とはいえJ・ジェームスの「モンスターズ・オブ・フォーク」への参加や、Arcaid Fire、Fleet Foxes、Mamford & Sonsといったバンドに代表される、旧来のロックバンドとは異なる世界観のバンド、ここ最近のトレンドでもあるトラッド・フォークに目配せしつつ、独特の浮遊感を伴ったバンドが受け入れられている現状をみれば、この路線に帰結したのは必然だったんだろうね(もちろん、付け焼刃感などありません。ていうか、彼らこそこの手のバンドの先駆けでもあるしね)。
なんと言いますか、すごいスケール感と緻密なアレンジに驚かされますが、ほぼほぼライブ・レコーディングと聞いてさらにビックリ。この辺が「全米屈指のライブアクト」と言われるゆえんなんだね。さらっと聞き流しただけではその良さがわかりづらい、噛めば噛むほど味のでるバンドって感じです。で、惜しむらくは楽曲がやや難解でキャッチャーじゃない、だから覚えづらい。どの曲もいいんだけど、キラーチューンが欲しいなぁ…。
来日記念盤として日本限定で発売された、ライブ音源等を寄せ集めたミニアルバムながら、全11曲57分のフルアルバム並みの充実した内容。なかなかの厚紙の紙ジャケに、解説も歌詞・対訳もない、素っ気ないクレジットのペラ紙1枚のみとシンプルな仕様。価格も安くとってもお勧め。
1、2 曲目はライブではなく昨年発表された限定7インチのA、B面楽曲。最新作「Circuital」の流れを汲む佳曲。3〜6曲目までは、World Caf' という番組用に収録されたスタジオライブの音源。これまた「Circuital」からの選曲。観客がいないため歓声がなく、ライブとは思えないバンド・アンサンブルであるが、元々「Circuital」がライブ録音なんだから当たり前か(笑)
7曲目以降は New York の Terminal 5 からの音源で、これは5夜連続で毎晩過去のアルバム1枚を丸ごと再現するという記念ライヴだったらしく、それぞれのアルバムから1曲ずつ選らばています。実はこれまで、「宇宙一のライブバンド(日本盤のコピー)」という謳い文句の割には、最新作のフォークテイストの作風とも相まって、ロックバンドとしての「ノリ」みたいなものはそれほど感じていなかったのだが、やはりここでのライブは凄いね!宇宙一かどうかは知らんが(笑)、ライブを見たいと思わせましたね。気がついた時には、ジャパンツアー終わってましたが…。
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