バロックの名曲小品集。
特筆すべきは、当時のオリジナルの楽器を限りなく再現しての 演奏であり、ピノック及びイングリッシュコンサートの哲学 がふんだんに込められている。
後期古典派に至る前の、芸術性やメッセージ性を排したバロック 特有の素朴さが見事に表現されている。
音楽ってやっぱり小難しいものじゃあないんだよ。 そんな語りに溢れているような気がする。
コレッリの通称「クリスマス協奏曲」は震えた。
これを聞きながら紅葉の時期に山にドライブに行きました。 あまりのぴったり感に恍惚となりました。 あ、私の好きなのは2枚目のほうです。一流の合唱とオーケストラに圧倒されます。
なじみのある良い曲が、一流の演奏者が奏でているのでお得な一枚。夜のくつろぎタイムや、食事中に聞いています。バッハの曲はシリーズで買うと長いのですが、これはバラエティーに富んでいるので飽きさせません。でも全体として選曲に統一感があるので聞いてて心地よいのがいいです。これを聞いてから、結局グールドの他のバッハや、吉野直子さんのハープを買いました。バッハが大好きな人も、初心者にもオススメです。
スマートな真摯、ピノック。こういうひとほど、チェンバロはすごい。
・パーセル:組曲第4番イ短調 [08:01] Prelude 00.48 Almand 02.39 Corant 01.18 Saraband 01.34 Jig 01.42
・ハイドン:ソナタ イ長調Hob.XVI/14 [11:53] Allegro moderato 04.15 Menuet 03.33 Allegro 04.05
・ヘンデル:組曲第7番ト短調 [18:29] Ouverture: Largo - Presto 04.54 Andante 03.10 Allegro 02.09 Sarabande 02.45 Gigue 01.28 Passacaille 04.03
・ヘンデル:組曲第2番ヘ長調 [09:15] Adagio 02.14 Allegro 02.45 Adagio 01.30 Allegro 02.46
・パーセル:組曲第2番ト短調 [09:35] Prelude 01.15 Almand 04.26 Corant 01.29 Saraband 02.25
・ハイドン:ソナタト短調Hob.XVI/27 [13:46] Allegro con brio 05.08 Menuet 04.46 Presto 03.52
・ハイドン:ソナタニ長調より終楽章アレグロ Hob.XVII/D1 [02.15](アンコール)
・パーセル:新しいグラウンド ホ短調 [03.27](アンコール)
トレヴァー・ピノック(ハープシコード)
録音時期:2009年5月10日 録音場所:ウィグモア・ホール 録音方式:デジタル(ライヴ)
FM番組「HMシンジケート」のデンディング曲 ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV1048 第3楽章: Allegroはこのアルバムのヴァージョンです。 番組のパーソナリティである、酒井康 氏はこの1曲が欲しい為に4枚組のボックスセットを購入したそうですが、現在は1枚のCDで聴く事が出来ます。 酒井さんのポリシーとして「番組と同じ音源が欲しければ自分で探せ」というスタンスなので、番組に問い合わせしても教えてもらえません。 私はNHK-FMで偶然オンエアされた時に、NHKに問い合わせし詳細が判明しました。 数ある ブランデンブルク協奏曲 第3番 はあらゆる演奏者・レコード会社から発売されておりますが、番組で使用されている音源はこちらになります。 クラッシックとはあまり関係ありませんが、このアルバムには20年間続いている長寿番組のエンデンング曲が収録されているのです。
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