大型で紙質もよく、冨士宏氏のカラーラフ満載、という魅力的な画集にも
かかわらず、内容が「?」な残念な商品です。
ほかの方も書いている通り、未発表タイトルの設定画らしきものが全体の
半分ほどを埋めているのだが、このタイトルが現在企画進行中なのか、過去
に頓挫したものなのか、巻頭にナムコ関係者のコメントが入っているにも
関わらず、まったく触れられていない。
そういった大事なことを伏せられたまま見せられても、見る側は戸惑って
しまう。ゲーム企画なので、状況が流動的なのは仕方ないにしても、どう
いった背景で画集に収録したのか、説明を入れるのが筋というものでしょう。
キャラクター人気が根強い割には不遇な、このシリーズを象徴しているかの
ようなつくりの画集だと感じました。
ワルキューレの降誕の2巻(完結)です。
まだ幼き(とは言っても外見ではない)ワルキューレの物語。
「ワルキューレの冒険」の前にあたる内容です。
漫画としても面白く読みやすく好印象な作品に仕上がっています。
1巻にもありましたが、巻末にはストーリーボードも収録されています。
ワルキューレファンには自信を持ってオススメ出来る作品ですよ。
大まかな内容は他の皆さんが紹介なさっているのでここでする必要はないでしょう。 それにしてもこのまま未完にしておくのはもったいない。ここはぜひ講談社のアフタヌーン辺りで新連載して…ちょっと視点をかえて学研の歴史群像が掲載するとか… それにしてもこの作品といい伊藤勢先生の「斬魔剣伝」とか真鍋譲治先生の「くろぼね」とか先が読みたいのに未完の作品って結構あるな。 一時連載が完全に頓挫していたゆうきまさみ先生の「鉄腕バーディ」はヤンサンがなくなっちゃったけどちゃんと連載しているのになぁ。(作家としての格が違うってことかなぁ。)しかし、今さらこんなレビュー読む人はいるかね?
ストーリーの原作は「ワルキューレの冒険」から。
ただし本書の後書きの解説にもあるとおり、「SFCサンドラの冒険」と「PSナムコアンソロジー2のアレンジ版」を元にしている。
未プレイの方は、ストーリーの展開にとまどうかもしれないが、間違いなく公式ストーリーである。
読後に、これらのゲームをプレイされると、よりストーリーに深みが増すこと請け合いである。
ついに、宿敵「ゾウナ」が登場。
ストーリーも待ちに待った「時の鍵伝説」
今回は、今まで語られなかった「なぜ時の鍵が抜かれたのか?」というテーマがある。
前述のゲームでも語られなかった、物語の発端と核心である。
今までは「死をおそれた男が・・・・・」と言う理由しか書かれていなかった。
実際にゲームする上では、さして考えもしなかった部分だ。
たぶん、自分かわいさで暴走したやつなんだろうなぁと誰もが勝手に想像していた部分だ。
だが、違うのだ!
その答えは、本書にあるとおり。
悲しくも哀れな青年の想いによるモノだったのだ。
もう一人の主人公と言っても良いだろう。
人の心の闇につけ込む、ゾウナのキャラはぞくぞくするほど。
精神面も物理面もじわじわと「侵略」されていくマーベルランド。
人々は、魔物たちになすすべもなく屈するだけだった。
希望はないのか?
閉じてしまった時の輪の中で、人は永遠に苦しまねばならないのだろうか?
青空を見上げれば、再び緑の鎧を身にまとった若き女神が見える。
ワルキューレの栄光の物語が今幕を開けるのだ。
ナムコの人気ゲーム「ワルキューレ」シリーズのキャラデザインを 担当した冨士宏氏自らによる全くの新作。 ありがちな「昔からのファンへの媚び」みたいなものは少しもなく、 自分の好きなものを心をこめて描いた、というのが伝わってくる漫画 となっています。 天上界と人間界の相容れない隔たりやシビアな戦争の現実、サンドラ族の 地に根付いた暮らしぶりなどリアルに伝わってくるものが非常に 大きかったです(おまけのラフスケッチもディテールに凝っていて素晴らしい)。 下手な小説よりもよほど深く浸れる世界観が広がっています。 神話や中世の時代が好きな方は勿論、それ以外の方にも読んで欲しい漫画です。
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