60年代後半から70年代は刑事アクション、サスペンスが量産され、数々の名作が生まれてきた。その中のNo.1がこの「フレンチ・コネクション」といっても過言でない。この頃の刑事アクションはアメリカの病巣である麻薬、売春、暴力といったものに対する敵対心をあらわにする描き方をしており、この映画のなかでも、ジーン・ハックマンやロイ・シャイダーの麻薬犯罪に対する「執念」に現れている。 最近の刑事アクションは「ダイ・ハード」以降、悪役がテロリストになることが多く、明らかにアメリカのプロパガンダ的な色彩が濃くなっているのと同時に、「フレンチ・コネクション」の中で丁寧に描かれている「張り込み」、「尾行」などの刑事の地味な捜査が描かれず、派手な爆発、銃撃戦等を如何に多くもりこむかに終始し、かえって緊張感の欠如した映画になっていることが多いと思う。ところが、この「フレンチ・コネクション」は地味な「張り込み」や「尾行」をNYロケを通してきっちり描いており、観るもののテンションを高めてくれる。特に、フランス側のボス(フェルナンド・レイ)を地下鉄まで尾行するシーンは手に汗握る駆け引きが行われ、私の中では最もお気に入りのシーンでもある。徹底した取材や手持ちカメラでの撮影などがドラマにリアリズムを与え、単なるアクション映画の粋を超えた傑作にしている。このような「緊張感」あるアクション・ムービーはCGが当たり前の今日ではもう作られないのだろうか。 映像得点の監督とジーン・ハックマンによる音声解説はこの映画の裏側を知ることができ、かなり面白い。
個人的な話となりますが、高校生の時に新宿厚生年金 会館で何かのラジオ番組の収録があり、クラスの女の 子を誘って初デートのネタに使わせてもらいました。 その収録の中で、今度初来日するスリーディグリーズ の舞台に上がって花束を渡す3人娘を何組か選ぼうと の企画が行われ、勿論私も必死にアピールした甲斐も あり相手の子が見事選ばれました。コンサートの当日、 その子が学校を早退しましたがその理由を知っている のは今となっても私だけです。後日尋ねたところ Do your best!と言いながら花束を渡したとのことで す。
私はコンサートに行く機会が無く、ナマでは見ていな いのですがシングル盤を買い込んで聞き込んでいまし た。大変美しいハーモニーと乗りの良いリズムでポピ ュラー音楽は斯くあるべきではないかと思うぐらいの 出来のよいものが多いですね。
少し前にクラス会でその相手と三十数年ぶりに会う機 会があり、相手も当時のことを楽しく覚えているよう でこちらも嬉しくなりました。スリーディグリーズの CDを引っ張り出してまた聴いてみようと思っていま す。
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