3巻で王宮ハイグラリオンを出てルーンを探す決心をした フィリエルの、南国カグウェルでの冒険の巻。 前巻ではユーシスとの婚約を断ったフィリエルに 女性なら多少のもったいなさを感じたのではないかと思いますが、 この巻での彼女を見れば、いかに彼女がルーンを愛しているか、 そしてその思いがいかに深いかを感じると思います。 さらに、前半と後半には世界の秘密を解明するためのカギとなりそうな 人物との出会いや意外な展開が待っています。 相変わらずの登場人物たち、 冗談が通じないけどめちゃめちゃかっこよくて誠実なユーシス、 彼のこととなると行動がおかしい女王候補アデイル、 ストイックな女剣士イグレインも登場し、 かれらとの会話の面白さはさらにパワーアップしています。 もちろん、はじめにいっちゃうとネタバレな人との 再開や出会いがもりだくさんです。 最終巻にむけて、 アデイルとレアンドラの女王位継承問題の行方、 フィリエルとアデイルの想いは実現するのか、 ユーシスの竜退治は成功するのか、 等々のいろんな心配の上に 巻頭の詩の意味が気になってくる展開に 最後まで一気に読み切ってしまいました。 もう完結しているのに文庫で読み始めた自分に後悔しつつ、 次の巻の出版まで一日千秋の日が待っていること以外に 何の不満もない1冊です
書架にひっそりと並べられた本を、偶然手に取り、何気なく読み始める。それが、あまりにも面白いと、流行の本を読んだとき以上に感動し、運命すら感じるものです。 私のこの本との出合いも、そういう偶然的なものでした。 かなりの数の本を読み下してしまった今、あのときのような感動を味わうことがあと何度あるだろうかと思うと、少し寂しいですが、『空色勾玉』を読み返すたび、あのときの気持ちがよみがえって来ます。 古代日本を舞台に、冒険と恋愛と謎を絶妙に絡み合わせた上質のファンタジーです。
すっっっっっごく気になるところで切れた…! 三巻はまだですか。 そして泉子ちゃんが相変わらず可愛いです。 それ以上に深行くんが、嫁にしたいくらい可愛いです。 新キャラぞくぞく出てきて小躍りしてたら222Pの『彼』に全て持っていかれました。 絶対買いです。
かつて中学生の頃読んだときには、3部作の中でもっとも大人っぽいように感じていました。 そんな理由からなんとなく敬遠して、それ以来読むこともなく、10年…
文庫化されたというので、もう一度読んでみたら…ちゃんと面白かった!
空色勾玉から続けて読むと、3部作というわりに前作とつながってなくてがっかりした記憶がありましたが、 そんなことはありません。
きちんと空色勾玉の世界を前提として、あの話の世界とこの白鳥異伝とはきちんとつながっていて、 ときたま、にやりとさせてくれます。
ちなみに、大人っぽく感じた理由は、小倶那が…中学生の私には刺激が強かったのだと思います。
凄く面白かったです!
話しは、お下げが印象的な中学3年生の泉水子が、内気で引っ込み思案の自分を変えるために、
すこし前髪を切ったことから、周りで不思議で奇妙な事が次々起こります。
実は、泉水子のお下げに秘密があったり、
泉水子の両親や、幼馴染の深行の父親雪政も謎が多いのも気になります。
山伏や姫神信仰など、現代の日本では薄れている存在が出てくる小説です。
凄く読みやすく、一気に読めてこの小説の世界に引き込まれました。
読んで良かったです。
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