お笑い芸人達がレスラーに扮し、爆笑プロレス"ごっこ"を演じるエンターテイメント作品。
ライトなファンにもわかりやすい内容で、随所に選手や派閥の解説が挿入されている。
西口入門には最適であり、新たなファンを取り込みたいという西口サイドの意図が感じられる。
残念な点は、ネタがこれまでの作品とかなり被っていること。
最後の小力vs小猪木は、まるで第一作目の同カードのデジャブを見ている様だった。
その他のレスラーに関しても斬新なネタは少なく、これまでの自身の持ちネタが多い印象。
第2,第3作目でも同様の印象を受けたが、今作は今までで最も強く斬新さの欠如を感じた。
奇抜性に富み、いつ見ても面白いショーを展開していかなければエンターテイメントとして飽きられてしまう。
新境地を切り開く、今後の西口の"進化"に期待したいと思う。
キリ番ならvol.100以降全部聴きましたが、これが1番です
HipHopというジャンルは未知の領域だったけど、このアルバムに出会えて良かった。
SEAMOを初めて知ったのは、確か昨年末のMステで「ルパン・ザ・ファイヤー」を歌っているのを見たとき。「うわ〜よく口が回る人だなあ」というのが第一印象だった。
次に聴いたのは、やはり年末のNHK「トップランナー」(紅白初出場者特集、だったと思う)で「マタアイマショウ」だった。この番組のインタビューで、本人が「この歌は実話なんです」と言っていたのが頭に残っていた。
思い切ってこのアルバムを買い、真夜中に一人で聴いていたらハマッてしまって明け方まで何度も聴いた。もうどの曲も楽しくて、でも切なくて。
知っている2曲以外も予想以上にカッコ良かったし、特に「心の声」は「マタアイマショウ」の序章のようで胸が苦しいくらい。
ゲストとのコンビネーションも素晴らしく、HipHopが嫌いな人でも一度聴いてみてほしい。
次はライブに行ってみたい。だって楽しそうだから。
「クレしん」唯一のホラーを題材にした映画です。町中の人々がそっくりさんと入れ替わるという春日部都市伝説。前半のホラーの部分はなかなかの出来映えで、冒頭のよしなが先生が悲鳴をあげるシーンからしてかなり怖い…。ムトウ監督はマンネリ化しないよう、前作の「3分ポッキリ」同様これまでの「クレしん」になかったものを取り上げたことは私は評価すべきだ、と思います。しかし「クレしん」は大人だけでなく、小さな子供も大勢観ているのが実状。頭にものさしがぐっさり刺さったり、一部のそっくりさんの顔が凄く不気味に変わったり、体かぐにゃぐにゃになったり、大人から観てもなかなかショッキング。子供がトラウマにならないように、インパクトの強いサンバを起用し、ラストみんなで踊りにして子供たちの恐怖心を緩和させようとした配慮では、と私は考えますが、それでこの作品が何が言いたいのか解らなくなり、駄作扱いされる要因となってしまったようです。後半のバトルシーンも迫力があって、退屈せず、ねねちゃんの縫いぐるみとダンスとか、私は好きです。しかし、チンチンカイカイ、これは無いですね。特にみさえさんにはさせないでほしかった。アミーゴ鈴木も悪人というより、サンバが好きな気持ちが強過ぎて道を踏み外してしまったという事で映画のラスボスとしてはイマイチといったところか、真の姿も全裸に近いのは止めて欲しかったです。それらで★−1ですが、面白い部分もちゃんとあるのと子供達への配慮で★4の評価。
原監督作品が素晴らし過ぎた後、新しいものを取り入れても批判され、じゃあ「オトナ帝国」的な感動路線が良いのかと制作すれば「オトナ帝国」の真似ばかり、と批判され、10年ぶりの本郷監督の「金矛の勇者」では折角下品さは改善されていても、これもつまらないと言われる始末。「クレしん」映画が迷走したのも無理ないかと。個人的には他の監督作品も面白いと思います。
|