少し間をはずしたような文章が
独特で、はじめはとまどうのですが、
だんだんユーモアを感じるように
なっていきます。
緊張感を感じさせない文章が
とても新鮮でした。
北さんは大腿骨骨折のあと肺炎でまた入院し、退院したあとは娘さんの地獄のリハビリが待っていた。そしてハワイだ、スキーだ、熱海だ、箱根だ、紅葉だ、ゴルフ見学だと娘さんらに盛んに連れ回される。(ゴルフ見学は絶筆)山梨や山形で開催された「どくとるマンボウ昆虫展」での講演、麻布中学の博物班でフクロウと呼ばれた先輩との再会なども楽しい思い出であったろう。 4日前まで元気にしておられ、あっけない最期のようだったが、幸せな晩年だったのでしょう。「マンボウ家の50年」と題した奥様の手記もファンなら必読。
35年前、中学一年生のときにうまれて初めて買った文庫本がこれだった。たしか200円だったかな。たいした期待せずに買ったのだが、夢中で読んだ。昆虫に関するエッセイはいろいろあったが、これほどマニアにも響く本はない。この本を読んで、それまでは蝶しか興味がなかったが、一気にさまざまな昆虫に関心が広がるとともに、小説を読むきっかけになった。それ以来、文庫で買える北杜夫の本は中学2年のころには読破して、それから様々な小説を読むようになった。いまだにトーマスマンを読むのも,この本を読んだ影響だろう。昆虫に関する記述は正確で、幼少時の思い出を語る叙情性はすばらしい。
手塚治虫が好きだったのとディズニーのアラジンの日本版みたいなものかな?と気になり見たところ、とっても面白かったです。
ピノキオやトムとジェリーに似ているなというシーンもあるんですが、絵が美しく台詞など全体的に上品で好きです。 アラジンと比べるのもおかしいかもしれませんが、私はこの作品の方が好きです。
特に終わりの方の洪水のシーンにて、シンドバットがお姫様たちを助けたくても水の力はどうすることもできず神様に祈っているシーンが印象的でした。 人間の力では解決できないこともあるというところが自然な流れで好きです。
黒澤監督の時代劇に出てくるような凛とした日本の姫という感じのお姫様が登場します。 中学生頃はアラジンのジャスミンに夢中になりましたが、30代の今となってはこちらのお姫様が好きですね。
この映画をきっかけに他の東映の長編アニメ見てみたところどれも面白くて驚きました。最近古い作品にハマってます。 私が子供の頃はアニメの映画といえばジブリやディズニーくらいしか知らなかったから、こんな素敵な作品が日本で作られていたなら子供の頃に出会いたかったです。
山に魅かれてカラコルム登頂を目指す男たち、そしてそれを支える現地人の純粋さが強烈な印象で残ります。と同時に、大自然の恐さも思い知らされます。 最後のアタックの結果がどうであったか、あえて結果はかかれていません。私も結果を知りたいような、知りたくないような複雑な気持ちでまだ結果を調べていません。 とにかく山男であれ、大自然であれ、雄大で純粋で、非常にスケールの大きい小説です。自分の普段の生き方について考えさせられます。
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