今は引退してしまったり、解散してしまったアーティストも含め、貴重なライブ映像を、廉価な価格で提供してくれるライブ帝国シリーズの1本で、今はほとんど活動を停止したアンルイスの昭和63年の映像及びインタビューを収めたものです。アンルイスといえば、バブル全盛期の昭和末期に、歌謡ロックとでもいうべき独特のジャンルで1時代を築きましたが、ちょうどその全盛期のライブ映像を収めた貴重な1本になっています。また、収録曲も「六本木心中」「ああ無情」といった代表的なナンバーが収録されているのも嬉しい所です。 今から見ると、画像に古臭さは否めませんが、バブル全盛期に、青春時代を送ったような方にとっては、なつかしい時代を思い出させてくれるDVDです。
TVのコメンテーターのみならず、今や日本映画監督協会理事長と、師匠筋の大島渚同様政治力にも長けた資質があると思わせる崔洋一。これは彼の記念すべき初監督作。内田裕也が共同脚本と主演を手掛けた作品でもある。
主人公は派出所の警察官。出世の見込みもなく、女房からは逃げられて、まるで将来への夢も希望も持てない運のない真面目な中年男が、孤独感と挫折感、鬱屈感を沈潜させながら、女、ギャンブル、酒に溺れた挙句、どうしようもなくサラ金地獄、そして破滅的に郵便局に押し入り、金を喰らう。
今では及びもつかない事だが、映画が製作された83年当時、日本映画は、70年代の政治の季節が暗澹たる結果に終わり、虚無感と閉塞感を持ちながらの、反権力、反社会的な、重い、暗い、激しい映画が主流だったと思うが、今作も、もがき苦しみながら堕ちていく男を通して、管理社会の弊害と、国家に対する暴力や性の解放を描いたようなテーマだったと記憶する。
でも、当時はまだまだ観念的な意味合いが強かった物語が、今日、その"事件性"だけで捉えると、決して絵空事とは思えない、むしろ、爆発の臨界点に達した時には、自己中心的な狂気が加わって、他者への攻撃に向けられる事が多い辺り、もはや現実が当時の虚構を追い越してしまった感が強い。
小泉今日子の映画デビュー作であり、アン・ルイス、ビートたけし、横山やすしも登場し、何より中村れい子の見事な脱ぎっぷりが観れる、これは数多い崔作品の中でも屈指の傑作。
★ひとつ少ないのはブックレットのせいです。上原ゆかりさんのインタビューというか鼎談が延々と書かれているだけで、興味のない人にはただのモノクロ印刷の紙です。 前作のレビューにもブックレットに対する不満を見かけたので、期待はしてなかったのですが。 別売りでもいいから、関連本というかデータ集が欲しくなります。
DVDは、これぞ昭和のCMという傑作が目白押し。現在もスーパー、コンビニにあるロングセラーもあれば、すぐに姿を消したお菓子もあったりして、懐かしいの一言です。
個人的には、当時大ファンだった元巨人軍定岡正二氏のCMがすべて収録されていたのが一番の収穫です。緊張してるのか、目が泳いでいるのもDVDの映像では、はっきり分かります(笑)
昔見なれたはずの映像に新たな発見ができるという意味でも、いい買い物でした。
そのうち前作も購入するつもりです。
内容はあらすじを ご参考にして下さい。
映画としては 俳優陣の演技 緊迫の銃撃戦 音楽等 高いレベルでまとめられており名作だと思います。
この映画を最初に観たのは 20歳くらいだったかと思います。 カリートの生き様に酔ったのを覚えています。
年を重ね 改めて鑑賞してみて より深く 感情移入してしまいました。
仕事や 家庭 交友関係 それはかけがえの無いものであると同時に 自分を縛るものでもあります。
カリートがそういったものを 捨てる事の出来ないもどかしさが この歳になって より深く伝わってきました。
一人の時に ゆっくりとした気持ちで 観て欲しい いつまでも残って欲しい映画です。 お薦めです。
ドラマの挿入歌で使われていた曲が好きになり、購入。娘とともに楽しんでいます。曲が歯切れよく古さを感じさせず粋です。共通の楽しみを与えてくれて感謝しています。
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