その昔(1975年)、World Rock Festivalというイベントがありましてな。ジェフベックをオオトリにして日本のバンドが集ったコンサートでしたが、それの札幌公演で初めて四人囃子を見た。森園さんはモロにピンクフロイドのデビッドギルモアでした。直ぐに「一触即発」を買って、「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」が大好きな曲になった。でも、それっきり聴くことはありませんでした。
今回、ひょいと見かけて購入し彼の変遷を味わいました。あの時代、その時代、この時代の音を真っ当に受けて活動しているのですね。代表作と言われている「Lady Violetta」が3Version挿入されていますが、そんなに大騒ぎするような名曲ではありません。それよりも軽いストラトの音に今まで抱いていたイメージが良い意味で崩されたのが嬉しかったですね。チャーと並んで日本のギタリスト名鑑の筆頭に掲載されるギタリストでしょうね。
東日本大震災の復興チャリティーの一環で福島県いわき市の「いわき街なかコンサート」に参加した伊藤広規&His Friendsのライヴ。 伊藤広規(b),森園勝敏(g&vo),カズ南沢(vo&g),青山純(d),中村哲(sax&kbd)という、日本のミュージシャンの中でも最強の布陣と目されるメンバーにて 福島県いわき市の「いわきアリオス」で演奏されたライブ全7曲とボーナストラック2曲が収録されています。
タイトルの通り非常にリラックスした空気の楽曲が選曲されており、それらがベテラン5人によって余裕たっぷりの気持ち良い演奏で展開されて行きます。 スティーブ・ミラー・バンドやヤング・ラスカルズといった往年のバンドの名曲の数々と、カズ南沢によるオリジナル曲、モリの四人囃子「Lady Violetta」など さまざまなジャンルの楽曲が登場しますが、最大の聴きどころはライブのラスト曲「Kissin' My Love」でしょう。 レイニーズ・バンドでカズ南沢が得意とするファンキーなR&Bで、この時ばかりはリラックスしたメンバー全員の熱がヒートアップ!。 このメンバーによるファンキーなノリは凄いです。 伊藤広規さんが重心の低いブリブリしたベースを弾く方なので、青ジュンさんとのリズム隊に乗ったこの楽曲では カズさんのヴォーカルとギター、サトシさんのSaxともにかなりの熱を帯びています。間に挟むモリさんの、あえて軽いトーンにした軽妙なギターは ほどよいクール・ダウン効果を狙ったか。 全体的に余裕の演奏で、“さすが”の力量を感じます。 メンバーの皆さんが均等に力を発揮しており、「メインが誰」という聴き方が出来ない。 それだけ耳を傾けるポイントがたくさんあるアルバムだという事です。 カズさんの聴きやすいヴォーカルと輪郭のハッキリしたギターがいいですが、同時に森園さんの、唄のバックで鳴るギターが絶妙!。 まさしく百戦錬磨だ!
「ロック誕生 THE MOVEMENT70'S」を観る。素晴らしいの一言。内容ですが文句なしの内容になっています。露払いのようなBSでの番組がありましたが、その番組よりも素晴らしい内容で感激してしまいました。ライブシーンなんかはダブっているところはありましたが、特にインタビューが素晴らしいのです。ミッキー・カーティスの「プロデュース論」、近田春夫の「コマーシャルとアングラのバランス感覚の話」遠藤賢司の「振り切れ感」等見所がたくさんでした。でもやはり、内田裕也のインタビューに尽きますね。特典映像のインタビューを見ると、その当時の「思い出」が「良い思い出」に変わりきれない感じが良いですね。愛憎入り乱れた彼の興奮は、そのまま70年代の熱気を現代に運んできてくれています。ロックで金儲けしてはいけない、というトラウマに囚われている裕也さんの熱い心に打たれました。金が目的でなく、自分の夢で突き動いてきたから、なにも怖いものが無かった、と当時を振り返る裕也さんをうらやましく感じたのでした。また史実としてのフラワートラベリンバンドの話や郡山ワンステップの話は興味深いものでした。
70年代の熱い時代を感じるだけでなく、ロックな「生き方」を教わった作品です。そしてそれは裕也さんの「ROCK'N ROLL」という言葉に集約されるのです。それを確認する為にも、ロック好きを自称する全員が必見の作品なのです。
これに収録されていない 予選グリッド紹介の曲は
危険濃度 / ドミニオンサントラ です。
#自分用のメモでした。
70−80年代を中心に活躍した増尾元章氏のアルバムから厳選されたベストアルバムです。
サウンドはといえば、ジャケットを見てもらったらわかる通りの、夏の浜辺で、アルコールでも飲みながら、寝そべって聞くのに最適なフュージョンです。
とはいえ、27曲収録されていますので、ロック調の激しいもの、哀愁を帯びたもの、歌謡曲調のものと、バラエティにも富んでいます。
難をいえば、これといった飛びぬけた曲が少ないことですが、逆に言うと、どれも、捨て曲なしのアルバムになっています。また、ギタリストのフュージョンから連想される弾きまくりのフュージョンでない点にもご注意頂ければ、気持ちの良い時間を過ごすことができるでしょう。
ちなみに、増尾好秋氏は、彼のお兄さんです。こちらもお勧めです。
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