価格は同じクラシック系では3000円と平凡だが、6枚組は想像していたよりもボリュームが多い。
クラシックにこだわりのある人はこの選曲は許せないかもしれないが、それ以外の人なら楽しむことができるだろう。
6枚のCDはそれぞれ異なるコンセプトで選曲されているので自分が好きな曲調を選んで楽しむことができる。
さまざまな音楽家や楽団の曲が収録されているので、自分に合うものを探しているときには便利な1枚。
このCDで幅広くクラシック音楽を聴いてみて、もし気に入った作曲家がいれば次はその作曲家の音楽を買って深く掘り下げてみるというのも良い。
クラシック音楽に興味を持っているが、何から聴いたらいいか分からないという方にもおすすめする。
自分のお気に入りの1曲を探すことができれば、生涯の友として長くつき合うことができるので幅広く聴くのは悪くないと思う。
フルトヴェングラーの死後,50年が経つが,今なお巨星としての輝きを失っていない。このDVDは,フルトヴェングラーの演奏風景,エリザベート婦人やディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ,ユーディ・メニューインをはじめとするフルトヴェングラーと同じ時を過ごした人たちのインタビューで構成されたものである。 演奏風景の中では,やはりカギ十字を正面に据えてのニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲が異彩を放つ。こういった映像を見ると,ナチスという巨大な荒波に呑み込まれ,戦後しばらく不遇を囲わざるを得なかったフルトヴェングラーの境遇に胸が痛むと同時に,人間の狂気さえ感じる。このDVDで聴かれるマイスタージンガー前奏曲といったら,流麗,華麗なカラヤンやテンシュテットのそれと全く異質で,「行進」している。 先年惜しくも亡くなったシノーポリの演奏とインタビューも収録されており,こちらも胸を打つ。 DVD2枚組で,1枚は演奏&インタビュー,もう1枚はエリザベート婦人等のインタビュー。 ただ,21トラック中,フルトヴェングラーの演奏が見られるのはわずか7つで,若干物足りなさが残る。まあフルトヴェングラーが動いているだけで感動ものなのは間違いないのだけれど...
ソ連の「奇跡のヴァイオリニスト」と称えられたオイストラフ。クライスラーとハイフェッツを尊敬していたことが知られている。
息子のイーゴリ氏がこの中で語っているように、「ラジオを聞いただけで誰が弾いているのか、わかるヴァイオリニストは5人ほどしかいない。」
決して派手な演奏ではないのに、強くひきつけられるその音は忘れられません。
厳しい環境のなかで、美しい演奏を続けることのできた強い意志をもった、素晴らしいヴァイオリニストの一生を、名監督ブリュノ・モンサンジョン氏の映像でご確認ください。
かつてレコード全盛の頃に、このようなクラシック全集が数万円で 販売されていたことを考えると、本当に良い時代になったと思います。 聞き慣れた趣味者に言わせれば、音質やチョイスの仕方に不満がある でしょうが、とりあえず有名所を聞いてみたい興味・関心のある中学生や 高校生でも、購入できる価格帯であることは高く評価できます。 これはあくまでも、広く聞いてもらうための初心者用なのです。 購買層は趣味者にあらず。そのような方は、はじめからターゲットでは 無いのです。
貧しいけれども、音楽に希望を託した少年と、
その少年を、音楽によって勇気づけたマエストロの話。
以前、テレビでこの話を見たことがあったのだが、
バイオリンの演奏家が誰だったのか、
少年がどんな人だったのか、などはすっかり忘れていた。
映像でも、
「いい話」だと思ったことは間違いないが、
本で読んでみて、改めて、少年の思い、
かれを支える人たち、そして演奏家の思いが、
よく伝わってきた。
そして、
「昼間、町を掃除する人々が、夜には四重奏を演奏する世界にしたい」
というメニューインの言葉は、
物語の後だったからこそ、なおのこと沁み入った。
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