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アンネの追憶 もう一つのアンネの日記 [DVD]

ハンナのカバンからホロコーストについて興味を持ち、アンネの日記にたどり着きました。多くの場合、この逆のパターンでしょうか。アンネ関連のDVDならハナ・テイラー・ゴードン主演のものを見ましたが、この「もうひとつのアンネの日記」は、アンネの登場は少なく、その支援者たちに視点が置かれています。テイラー版のDVDとは異なり、アンネたちがSSの手に落ちるあたりで終わります。全体的に、ストーリーが非常におとなしく感じられますが、ふと挟み込まれたユダヤ人集団銃殺の短いエピソードが強烈な印象を残します。音声も小さめで、映像もずいぶん古いという印象を受けました。このジャケット写真のアンネの表情がずいぶん暗いと感じましたが、実際の映像でのアンネは、笑顔が素敵で、よく見るアンネ本人ととても似たイメージでした。ゴードン版のものと同じく、アンネに似た役者を当てているのでしょうか? タイトル通りの「もう一つのアンネの日記」ですが、これを見ることでアンネの日記に対する理解が深まると思います。 もう一つのアンネの日記 [DVD] 関連情報

アンネの追憶 アンネの追憶 [DVD]

過去のアンネ作品は、全て観た上での感想です。「1959年アンネの日記」・「1988年もう一つのアンネの日記」・「2005年アンネ・フランク」を既に観ました。まず、映像の長さ(時間)に「あれ?」と感じました。1時間40分程で「アンネの追憶」を表現するのには、正直無理があると思います。本作は、いろいろと史事を調査して創られていることとは思いますが、あまりにも前半の展開が速く人間関係や当時の戦況に伴う背景が薄っぺらく、アンネに関して知らない人は理解できない部分があると思います。また、隠れ家での生活は、わずか20分足らずで終わり「???」という感じです。アンネが隠れ家でどんな体験をし、何を感じ、何を思ったのかが全く伝わってきません。収容所でのことが長く描かれていますが、これはアンネが書き残した部分ではなく史事を調べた上での創作となります。映画では、列車に載せられ「アウシュヴッツ」収容所に着いたとされていますが、史事ではアンネ達が最初に収容されたのは「ウェステルボルク」です。その後、→アウシュヴッツ→ベルゲン・ベルゼンと移送されるのですが、せっかくなら正確に表現して欲しかった。「人の善悪がどうあるべきなのか?」というドイツ軍人と収容されているユダヤ人との会話に結構時間を費やしていますが、このテーマは、「アンネ」を表現することによって映画の全容から観た人が感じるべきことではないかと思いました。テーマとしてのアンネ自身のことを思うと5にしたい気持ちは山々ですが、アンネの内面そのものがどうであったのかもっと知りたかったので3としました。 アンネの追憶 [DVD] 関連情報




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