作曲家オリヴィエ・メシアン生誕100年_ピエール=ローラン・エマール(ピアノ)_後半
メシアン:トゥーランガリラ交響曲 |
隙の無い演奏だと感じました。ピアノが本当に巧く、全く飽きさせられません。「トゥーランガリラ」の名が十分に納得できました。ノッた演奏ですが、雑なところが無く、さすがという気持ちです。 この安さがさらに魅力的です。それですので、メシアンを聴いたことが無い方にもお勧めできます。 |
リゲティ・エディション3 ピアノのための作品集 |
調性はないが、無調でもないとはよく言われていますが、その通りでそこはリゲティならではという感じです。それでいて皆曲になっていてそれぞれ全く違う個性を持っているところが魅力です。第一巻「虹」は唯一コード進行があり、曲調は妖しく幻想的。「ワルシャワの秋」は激しく強い緊張感と戦慄すら感じる作品。第二巻「悲しい鳩」は左右の手で使う音階が半音ずれている。ゆらゆらきらめいているような印象。「無限の円柱」は高速で強い和音が連打されて実にうるさい。そして圧巻といわれる「悪魔の階段」。最後凄まじい音量で最高音と最低音が弾かれる瞬間はすごい。ムジカ・リチェルカータは各曲で使える音を制限しリゲティが作曲した曲集。色彩感に乏しく、潤いのない曲調です。 |
メシアン : トゥーランガリーラ交響曲 |
新時代のトゥーランガリラと言うべきか。細部まで鋭い感覚で研ぎ澄まされた濃密な音の塊が明確に提示されている。メシアンの複雑なオーケストレーションが手にとるように解るのはすごい。 これも、世界有数の機能美を誇るベルリンフィルだから出来た表現方法であろう。 特に二つの主題の対比がある第二楽章が聴きどころである。 |
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