1000の小説とバックベアード (新潮文庫)
著者にとってはあまり褒め言葉にはならないかもしれないが、さくっと読める。内容がことさら軽いというわけでもないと思うのだが、文章が読みすすめやすい。ふだん私はあまりさくっと読めるようなものは読まないし面白いと思わないのだが、そんな私にもこの本はテーマもストーリーも読み応えがあって面白かった。テーマが著者にとって切実なものであることが伝わるので、ある種のエンタメ作品を読んでいるときにふっと感じる「どーでもいいよ、このお話」みたいなものも感じることなく、著者の熱気に促されるようにして真剣に読めた。高橋源一郎が絶賛していたが、高橋源一郎が「教養」がありすぎて出したくても出せない軽さがあるなと思う。
Story Seller〈2〉 (新潮文庫)
伊坂幸太郎 さんの作品があるので、購入しました。
タイトル「合コンの話」
タイトルは軽いですが、面白かったですよ。
伊坂さんの短編の中でも、好きな作品になりました。
感想は「夜中にさわやかな風が吹いた」という読後感 ( ̄ー ̄)bグッ!
書き方も、少し変わってて、初めに「あらすじ」書いてます。
話は結局 そのとおりです。でも いいんですよ。
---物語のあらすじ
男は合コンに参加する。約2時間のごく普通の合コンだった。
恐ろしい事件が同時に起きているが、合コンとはまったく無関係だ。
楽しい会話とハッとする出会いがあるものの、人生は変わらない。
帰り際、少しだけ息を呑む場面に遭遇する。が、彼の生活が変わることもない。
もちろん世界も変わらない。
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この本は短編集なので、他にオススメなのは、
(伊坂さんが好きなら、楽しいかもって視点ですけど)
「佐藤友哉」さんの「444のイッペン」
主人公が、密室から444頭の犬が逃げ出した事件 に巻き込まれ、殺人事件も発生
女子高生も登場するよ。
で興味引かれた方は、ぜひ。
密室トリック とかは、まぁおまけ程度で、話のネタ程度の期待でw
※気に入った方は、ストーリーセラーに、前作ありますし、ハードカバーもでてましたよ。
「333のテッペン」 でしたね。
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伊坂マニアとしては、"リンク"があるのでチェックをどうぞw
ただリンクが「首折り男」なので、短編の「首折り男」がリンクですかね。
マリアビートル の方ではないとは思います。