ドクター・フィールグッド -オイル・シティ・コンフィデンシャル- プレミアム・エディション [DVD]
低予算、且つアーカイヴ映像の少ないバンドというハンデを、
テンプル監督の機知でまとめ上げた労作。このバンドに少しでも興味のある人なら、
必ず得るものがある作品だと思います。
但し、本編に関してはもう少し同時代に関わった人達の証言も欲しかった気もします、
例えば同じパブ・ロック・シーンにいたニック・ロウとか、
初期には明らかに影響を受けてたポール・ウェラー等。
それと、貴重なリー・ブリローのインタビューの質問者がイマイチ話を拡げられず、
リーがせっかく面白そうな切り口を出しても全然拾えていないのが惜しい。
また、日本版追加のウィルコのインタビューでミック・グリーンの話題が出た時、
日本側の質問者が「イギリスの人?」等と間抜けな事を訊き返しているのが気になった。
パイレーツが何者か、分かっていないらしい。
ダウン・バイ・ザ・ジェティ
パブロックの王道、その後に繋がるパンクスの元祖なのかもしれないけど、いやいや、音楽的にはかなり凝ろうとしているのが良く分かるし、WILKOがいたためここまでソリッドになってるように感じます(バンドの方向感としてはコステロの感じだったのかなと今となっては思っています)。
とにかく、DR.FEELGOODはWILKO JHONSON在籍時につきますな。ソリッド、カミソリみたいな切れ味なのにゴムまりのような柔らかさも兼ね備えていて、こんなギター弾ける人他にいません。その後ソロプロジェクトも出してますが、う〜ん、やっぱりこれかな。デビュー作にして最高傑作ではないでしょうか。
特にギターを手に取られる方、必聴ですヨ。モノラル録音なんて気にしない、気にしない!1曲目なんか似たような曲やってるバンドもあったけど、絶対こんな感じにならないですもんね。
オール・スルー・ザ・シティ(ウィズ・ウィルコ 1974-1977)
最近、友人に勧められて聴いたのが始めてだったのですが、Dr.Feel.Good最高です。
そんな時期にこんな豪華なCD.DVDセットが発売されるとはテンションがあがってすぐさま購入しました。
CDももちろんですが.DVDの内容も破壊力バツグンです!
All Through the City (With Wilko 1974-1977)
私にとって購入の決め手はDVDでした。
テレキャスターを爪で掻きならし『無駄のない(笑)』ステージアクションなウィルコは、やっぱりカッコ良過ぎます。
ボーカルのオッサンはどう見ても演歌歌手。握りこぶしと着こなしのセンスに笑えます。
洋楽の黄金時代でしね。
ドクター・フィールグッド -オイル・シティ・コンフィデンシャル- [DVD]
シアターNで観ましたが心の芯に刺さってくる音楽ドキュメンタリーです。
70年代にイギリスで活躍したドクター・フィールグッドの幼少期から結成、成功と解散までを描いていて、その反骨精神とはかなさ、音楽とカッコよさ全てにロックを感じました。
ドクター・フィールグッドの全てをそぎ落としたシンプルな音楽も最高!!
ジュリアン・テンプルの作品の中でも傑作だと思います。
今まであまりフューチャーされることの無かったドクター・フィールグッド、ロック史の中に埋没してしまう前にこのような映画が作られた事は大変意義があると思います。