遙かなる時空の中で 2
主人公の花梨はショートカットにワークブーツと活発な印象を受けます。髪が長ければそれだけで可愛い印象を与えることができるのに、あえてショートカットの主人公で勝負する所がアッパレです。リアクションが非常に面白く、すんなり花梨を好きになることができました。
前作では最初から無条件に「神子殿神子殿」と慕われましたが、「2」では八葉探しから始まって何もかも自分でやらなければなりません。おまけに、なかなか相容れない八葉同士の諍いをうまく纏めあげ、鬼とも逢瀬を重ねつつ、恋愛イベントをこなしていきます。15・6歳の少女とは思えない忍耐力+行動力+包容力で問題解決していく花梨の姿には、ただただ尊敬の眼差しでした。
何もしないうちからチヤホヤされるなんてつまらない!と思う方は非常に楽しめるのではないかと思います。
八葉は前作とかなり重なる所はありますが、初めから別人と思ってプレイしていたので別段気になることもありませんでした。前作のキャラに愛着を感じていて客観的に見ることができない方以外は問題なく楽しめることができると思います。
おまけイベントが豊富です。有料のものもありますが、クリスマス・バレンタイン・庚申待ち・お目当ての人とのED後の春探し、とPS版では体験できないおまけイベントが楽しめます。
XP対応ではありませんが、XPへのインストール方法を教えてくれるサイトさんに載っている通りにしてみた所、普通にプレイできるようになりました(メーカーの動作保証外なので注意)
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
旧日本軍がどうして第二次大戦で負けたのか、ターニングポイントとなったミッドウェー、ガダルカナルなどいくつかの代表的な戦いのケーススタディを通じてその理由と、失敗から得られる教訓を導こうとしている。共著の本にありがちな問題として、文体が変わってそれぞれの章が読みにくいという難点はあるものの、中身はなかなか詰まっている。ケーススタディを通じて、(1)自らの価値観への傾倒と過信、(2)論理性の不足を補うための精神論への依存、(3)対外的な情報収集能力のなさ、(4)組織の硬直化、(5)組織内のコミュニケーション不足など、現在の官僚組織にも通ずるような問題点を明らかにしている。一番なるほどと思ったのが、米軍と日本軍の比較で、日本軍には遊びがなかったという指摘。すべてが順調に進むことを前提に、余裕のないスケジュールと兵站で作戦を組み立てるといった物理的な余裕のなさだけでなく、戦時中にテニスを楽しむなど米軍の持つ精神的な余裕のなさの両方を指しているのだが、これも現代の日本人に通ずるところである。国民性と片づけてしまえば元も子もないが、何とかならないものだろうか。
風の谷のナウシカ サウンドトラック はるかな地へ・・・
風の谷のナウシカが劇場公開されたのは私が11歳だった。当時の感動は今も忘れない。音楽も強烈な印象を受けた。それから25年以上経ちても、この音楽の素晴らしさは変わらない。このCDを聴いて、感動を思いだしています。久石譲さんの音楽の中でも、非常に優れた音楽なので、購入する価値はあります。ただ難点を言うと収録時間がたった39分なのが残念。
TVアニメ 境界線上のホライゾン オリジナルサウンドトラック
アニメ『境界線上のホライゾン』のサントラで2枚組。
DISC1にはBGM27曲、歌1曲で計28トラック。
DISC2にはBGM18曲、歌6曲で計24トラック。
2枚合わせてBGM45曲に歌が7曲で合わせて合計52トラックです。
収録されている“歌”ですが、OPと2種類のEDのTVサイズに、
茅原実里さん演じるP-01sが歌っていた『通し道歌』の音楽あり版(DISC1収録)とアカペラ版(DISC2収録)と別Verの『感情の至る道』に、
アニメ9話のあのシーンで使われた葵・喜美版の『通し道歌・ダンスバージョン』
で計7曲です。
音楽を担当したのは加藤達也氏。
アニメ制作に「ランティス」が関わっている複数のアニメ作品で音楽を担当しています。
個人的には、良い戦闘シーンの曲を作る人だなと思います。
アニメ『聖痕のクェイサー』でも重厚な戦闘曲を制作していましたし。
私がこのサントラを購入した一番の理由は戦闘シーンで使われた曲が素晴らしかったことです。
特にDISC2の5トラック目の『燃焼回廊』はアニメ本編の数々の戦闘シーンで使用されました。
じっくりこの曲を聞きたいと思い購入しましたが・・・素晴らしいですね。
アニメ本編では度々“高速戦闘”が展開されました。
映像も素晴らしかったですが、この曲の存在が映像の良さを更に引き上げたと言っても過言ではないと私は思っています。
他にも戦闘曲はありますし、日常曲もありますし、イベント曲も盛りだくさんです。
このサントラを購入して思ったのは、音楽も良いですがサントラ自体の仕様です。
私もいろんなアニメのサントラを購入してきましたが、仕様に関しては今まで購入したサントラで一番なんじゃないかと思うほどです。
何が違うのか・・・それはブックレットに原作者川上稔氏書き下ろしの曲解説キャラクターコメントがあることです。
デフォルメされたキャラクターが収録された曲について、この曲はこういう曲だとか、こういうシーンで使われたとコメントしています。
これがあることによって、このサントラの価値は大幅に高まりましたね。
見ていて楽しいブックレットが出来上がりました。
他のアニメサントラの場合だと曲紹介があって、歌が収録されていればその歌の歌詞が載っていて、このCD制作に関わったスタッフの名前が書いてあって、おしまい。というブックレットがあります。
別にこれが悪いわけではありません。ブックレットとしてはこれが普通というか基本のラインです。
で、このサントラはそのラインを大きく越えています。
音楽担当の加藤氏の曲解説と、さっきも書きましたが収録曲に対して原作者の川上氏書き下ろしのキャラクターコメントがブックレットに載っていて、1曲1曲への印象や理解度が他のサントラとは段違い。
キャラクターコメントに至ってはブックレットだけではなく、CDのレーベル面にもキャラコメが。
文章量は決して多くはありません。
でも、せっかくのサントラなのだからレーベルにも・・・と決断した製作者の姿勢は素晴らしいと思います。
これがあることによって更にこのサントラへの印象は良くなりました。
ブックレットといい、レーベルといい・・・「他のメーカーもどんどんこの仕様を取り入れてくれればいいのにな」と思いました。
アニメ『境界線上のホライゾン』を気に入った人に向けてのアイテムとしては申し分ない出来だと思います。