街の灯 コレクターズ・エディション [DVD]
無声映画の良さとチャップリンの才能を再認識させられる一本。計算されつくしたギャグ、盲目の女性とのやり取りでのチャップリンの表情、そしてあのラストシーンは声が無いからこそ出来上がったもの。
トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代 魔法使いの創作技術 (P‐Vine BOOKs)
レコーディング・アーティストとしてのキャリアを中心としたトッド・ラングレンの2009年の伝記本の完訳。
スタジオで衝突したことが有名なアンディ・パートリッジなど、生存する関係者の殆どに直接取材していることにこの本の価値があります。
ファンなら、「そうだったのか」と膝を打つ事請け合いです。
税込2940円は安いとは思いませんが、中古で下がるとも到底思えないので、絶版になる前に購入をオススメします。
チャップリンの映画音楽
チャップリンの代表作(の一部)の名曲をそのまま忠実に演奏してくれており、チャップリンの音楽集として非常に質が高いと感じました。映画を何度も観て曲が頭から離れなくなっている人もすんなり聴ける一枚。
個人的に非常に残念なのは、「ライム・ライト〜テリーのテーマ」が収録されていないこと。このクオリティであの曲を聴いてみたかったなぁ。
しかし、全ての作品は網羅せずに、敢えて作品を選んでその作品の曲を多く演奏するという方向性は良いです。流れるように映画のシーンが浮かんできます。
大音量にしても聴き応えのある演奏なので、普段のBGMとして流すのにも最適。
比較材料として、『チャップリン・フィルム・ミュージック・ベスト・セレクション』と同時に購入したのですが、こちらは、アレンジと編曲がオリジナルから大分外れており、演奏の質もそれほど高くないです。ですので、こちらで肩すかしをくらった人も、安心して聴けます。
わが青春のロック黄金狂時代―ビートルズからボン・ジョヴィまで (角川SSC新書)
イエ〜!青春だったのよ〜!!
そんな、東郷さんの心の歓声が聞こえてくる、一冊です。
落ち着いた文章の中に、
「ロック万歳!洋楽万歳! しかし面白かったよあの時代!」
の熱さを感じます。
ロックをそれぞれの想い出に置き換えて、あの頃の少年少女に戻ってみるのも、一興だと思うのです。
オジサン、オバサンも昔は若者だったんだものね。
黄金狂時代 (紙ジャケット仕様)
70年代の泉谷しげるの大ファンで「黄金狂時代」はアナログ盤を2枚持っています。なぜならエレック盤は買った時からの傷によるノイズがある為、その後再発になったフォーライフ盤を買ったからです。但しフォーライフ盤はオリジナルジャケットでないのが残念でした。曲は一曲目の「眠れない夜」から最後の「北の詩人」までロックからバラードまで粒揃いの曲がバランス良く配置されており泉谷の声も惚れ惚れする程、艶のあるボーカルに仕上がっています。演奏もピンククラウドのジョニー吉長がいた「イエロー」やカントリーサウンドが抜群の「ラストショー」がバックをつとめ今までにないバンドサウンドに仕上がっています。ジャケットもアーティステックなイラストで、聞きながら隅々まで眺めていたものです。これを書いている時点では不明ですが是非オリジナルジャケットで発売して欲しいものです。オリジナルは74年発売だと思いますが同時期、拓郎は「人生を語らず」陽水は「氷の世界」と当時のフォーク三羽烏は乗りに乗っていた頃で、フォーライフ設立前夜の絶頂期に登りつめる頃の雰囲気がヒシヒシと感じて取れます。自分の中ではこのアルバムは間違いなく泉谷しげるのサージェントペパーズです。