Ufabulum ,from UK] (WARPCD228)
その昔自作ジャズにはまっていて、「そろそろ付き合いきれないな」と感じていたころに発表された「My Red Hot Car」。
「そろそろロックバンド路線も変わんないかな?」と思い始めたころに発表された今作。そして1曲目の「4001」!
同じくらいの衝撃を受けましたよ!
本人も言っているようにかなりエレクトロニカを意識した今作。
やっていることは「Ultravisitor」と大して変わらないかもしれないですが、使っている音や、音の処理がかなりエレクトロニカより(音質にキラキラ感を出しているというか)。
そしてなんといってもジャケット!
フランス人の二人組の格好と何故かかぶってます(文字通りいろんな意味で)。まさか知らないはずもないと思うので、かなりの悪意を持って同じような格好をしているのだと思いますが(こちらのほうがよく見ると安っぽそう)。
いずれにしても、これだけのキャリアがあって今もコンスタントにアルバムを発表して、その都度進化できている(たまに失敗もありますが)トム・ジェイキンソンってヒトは凄いと思います。
古くからのファンにも最近のファンにもおすすめです。
Hard Normal Daddy (WARPCD50)
2ndアルバム 『 HARD NORMAL DADDY 』 、おそらくスクエアプッシャーとしてはもっとも有名かつ定評のあるアルバムで、自分もスクエアプッシャーのアルバムとしてはコレが最初でした。 テクノや、とりわけドラムンベースという音楽は激しくてクールなイメージの強いジャンルですが、スクエアプッシャーの音楽は、時に切ないまでにメロディアスで叙情的です。
まずはブルース・リーの影が見える "COOPERS WORLD"。 初めて聴いたときは特に感慨もなく、むしろ変わった曲だぐらいにしか感じませんでした。 しかし魅力的な打ち込みと美しい旋律に取り憑かれましたね。 なかでも好きなのが "BEEP STREET" の低温なシーケンスの美しさや "MALE PILL PART 13" のような機械的なリズムと、急転して後半の感情あらわにしたグルーヴ感との対比の美しさが、自分の待つ常識を覆してくれました。
Ufabulum [国内特別盤・解説・ボーナストラック1曲収録・2CD / デジパック] (BRC334LTD)
今までは、アッパーな攻撃性を重視した曲とメロを重視した曲が
混在してましたが、本作は殆どの曲が1曲の中に両方の要素が同居している感じです。
かと言って、前作のバンド名義作品の様に
計算して重ねてる感じではなく、
メロをノイズが引っ掻き回しています。
1日聞いてみて、
凄い!とは思いますが、素晴らしい!と断言できないのが
現段階では正直な感想です。
もしかすると聴く人の精神状態によって、かなり聴きやすさが変わるかもしれません(笑)