恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-
ジョジョ本編ではなく、関連本を購入したのはこれが初めてでした。
読んだ感想などを、ざっと箇条書きさせていただきます。
・まずは装丁。シルバー×パープルの、まさしく『パープルヘイズ』な装丁。
表紙だけでなく本文部分も紫色で、なかなかお洒落で凝ってます。
しかしそれゆえに傷つきやすく(そこもフーゴっぽいかも?)、ブックカバーは必須かもしれません。
・本文を書かれたのはブギーポップで有名な上遠野氏とのことで、ラノベタッチです。
さらっと読めるうえに、情景が思い浮かびやすいです。
普通の新書や小説を読み慣れてる方には、物足りないかも…。
・挿絵はありませんが、章のあいだに荒木先生による登場人物の書き下ろし?を見ることが出来ます(表紙をめくると、本文に出るとあるシーンのイラストも)。
ただし7部のタッチで描かれてますのでご注意を。
※ここから軽くネタバレです。
・主人公のフーゴが、色々悩んだり自問自答することが多いです。
ジョジョはどの部を通してもみんな前向きで、そういう部分はあまり無かったような気がします。
しかし、フーゴの人間くささを感じられるのでそれはそれでとても面白かったですし、これを読んでフーゴが好きになった、ナンテコッタ・フーゴとか今まで空気って呼んでてゴメンと思うかもしれません。
というか私がそう思いました(笑)
・意外なキャラの横の繋がりがあり、他にも他部のキャラがちょろちょろと登場します。
他部のキャラの名前が見れるのは嬉しかったり、意外な繋がりもそれはそれで面白かったのですが、なんというかいかにも後付けぽい、というか軸がブレるというか。そんな気がしました。
・他のレビュアーさんも書かれてたのですが、5部本編とキャラの性格やスタンド能力に若干違和感を覚えるかもしれません。
設定が本編終了後の半年後ということですが、一番のツッコミどころはゴールド・Eですね。
それってどっちかっていうとグレートな彼の能力に近いんじゃあ、と。
色々書きなぐってしまいましたが、あくまで上遠野氏の書く『GIOGIO』だということを念頭に置いておけば、楽しめる本だと思います。
ジョジョリオン 2 (ジャンプコミックス)
昔よくあったオムニバスホラーを見てる感じ。トワイライトゾーンとかアメイジングストーリーとか世にも奇妙な物語とか。だから出来たら1巻につき1ストーリー完結させてほしい。続きが気になってしょうがないです。
ジョジョリオン 1 (ジャンプコミックス)
第7部SBR完結から間髪入れずにスタートしたこのジョジョ第8部。
6部では女主人公、7部ではダブル主人公、次はどう来るのかと期待していましたが、
箱を開けてみれば隙っ歯と記憶喪失、じゃっかんの下ネタ。
なんじゃそりゃ、と一瞬戸惑いましたが、
主人公とともに主人公の正体を探る真っ白な立ち位置に立てます。
そういう意味ではスロースタートなのですが、コメディ色が強く、面白おかしい。
絵柄はだいぶ変わりましたが、日常と事件が隣り合わせな世界観はまさに杜王町。
“冒険”へと繋がっていく様に目が離せません。
あとヒロインが可愛いですよね。