ペルソナ4 キリノアムネジア (ファミ通文庫)
花村ファンであれば細かい事を抜きにしたら楽しめるのではないでしょうか。
とにかく最後まで花村がいい奴で格好良いです!
評価が割れるとしたらゲームではあまり語られなかった小西早紀の描写と花村と同じ表紙にいる千枝&雪子の扱いでしょう。
メインヒロインとなっている小西は別として千枝や雪子達のファンには物足りないものであるのは事実です。見せ場がないわけではありませんが、いい所は全て花村がもっていきますので・・・。
ヒロインであるアムネジアに関してはゲームの彼女とは別物として考えた方がいいでしょう。
花村のために用意されたオリジナルヒロインとして捕らえた方が近いのかも。
シャドウは負の感情をもった存在ですがこのシャドウはあまりにも綺麗すぎます。
花村は彼女を護るために奔走するのですがそうしたヒロインの存在が許せて、雄雄しく献身的な彼が見たいファンの方ならお奨めです。
このゲームのファンに多いと思われる主人公と花村の相棒関係が好きな人には物足りないとは思いますが、花村ファンの一つのアイテムとしては良いかと。
☆4というのはあくまで私が花村ファンであるからこその評価ですので、ペルソナ4のゲームのオリジナルのイメージを少しでも損ないたくない方や他女性キャラのファンにはちょっと厳しい作品だと思います。
他のレビュアーの方もおっしゃられていますが、アムネジアと対になっているかの様に敵キャラシャドウが女性の醜さの塊のような存在として描かれていますのでそれを不快に感じられる読者の方もいるでしょう。
男性的(性的)な表現も少なからずありますが・・・そちらよりも私はヒロインと敵ヒロインの扱いの差が気になりました。同じシャドウ存在であるからこそ尚更です。
紅一点ならぬ黒一点の花村は本当に格好いいのですが・・・・。
クライマックス間際まで基本受身体制であるアムネジアは彼に護られるだけの魅力に欠けるような・・・。花村が主人公の物語にしろ、個人的には大好きな千枝や雪子、そして主人公との絡みがもっと見たかったです。
花村というキャラクターの魅力の再確認はさせられましたが、それだけに色々と惜しい。
ドラマCD「ペルソナ4」Vol.2
まず、Vol.1よりも主人公がよく喋ります。が、以前と同様に落ち着いた口調がイメージ通りですね。
今回はコメディとシリアスの両方を楽しめます。
女の子達は、バレンタインに誰にチョコレートをあげるのかを探りあっていたり、女の子女の子な会話が微笑ましくて可愛い。
シリアスは堂島家、菜々子ちゃんのお父さんを思う気持ちが健気で泣けました。本当に良く出来たドラマCDだと思います。