ビジネスリテラシーを鍛える中国語I (ビジネス中国語読解力養成システム)
中国語のいわゆる論説体を読解するための一冊。
「人口問題」や「改革開放」から始まって、各産業の動向まで、
幅広いテーマを扱いながら、論説体の中国語を読み解くノウハウを
提供してくれている本です。
なかには読者自身が論説体の文章を実際に訳してみる設問も
豊富にあり、中国の現代事情をおさらいしながら、語学力の
さらなるステップアップがはかれるような工夫もなされています。
とはいえ、「訳してみよう」のコーナーの文章の約例には
いくつか「??」と思うようなものがあります。
特に、中国語の論説体における「;」を日本語で
処理していく時の訳文にそのような箇所が目立っているように思います。
なので、星3つということで。
リスク・リテラシーが身につく統計的思考法―初歩からベイズ推定まで (ハヤカワ文庫 NF 363 〈数理を愉しむ〉シリーズ) (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
最近知ったのだが、タレブがブラックスワンで本書の著者の論文を9つ引用しているそうだ。
本書を読んでいると乳がんやエイズ、DNA鑑定において、いかに統計や確率が誤って使われている、ないし誤って理解されているかがよくわかる。エイズ患者でもHIV検査が連続で35回陰性となったケースも紹介されている(こういう事例を擬陽性の逆で擬陰性という)。そう、世の中不確実なことの方が多いのだ。
そういえば、タレブは著書「まぐれ」で自らの喉頭がん闘病時代のことを吐露しているのだが、どうも本書の「乳がん」の統計的からくりのところを読んでいたのでは無いだろうか?どうもそんな気がする。
実は私事だが、今年の健康診断で癌の疑いをかけられ手術を受けた。結果は良性腫瘍でよかったのだが、術後の体調不良に今なお苦しんでいる。本書にはそういうことを踏まえて、医療ないし医師がどうあるべきかも問うていて個人的にも非常に興味深い内容となっている。
癌に悩んでいる方には、本書の一読をお薦めしたい。
時間の無い方は、関心のあるところだけと最終章だけでも読む読み方もあるだろう。
例えば紹介されている「リスクをパーセンテージで説明すると誤解しやすく、頻度で説明すると誤解が少ない(しかも、長期的にその記憶が保たれやすい)。」というのは、意外な事実では無いだろうか?
もっとも、悪い人はこれを利用して稼いでいるのだろうけれども。
年収200万円からの貯金生活宣言
私は貯金ができないでいます。お金を手っ取り早く増やしたいと、
FXや株などの投資にも真剣に取り組みました。
でも結果は駄目。その理由に、まず気付かされました。
良くあるお金を増やす金融商品のノウハウものでは、多くの人が
あてはまらないのにもうなずけました。
私たちはお金を増やそうとか、快適に生活しようとかすると、
はじめに払うことがともなってしまい、結局は搾取されています。
また目先の細かいことばかりに気を使い、変に節約したり、お金を
どう使うのかをあまり意識していないことに、この本によって
考えさせられました。無理や偏りがあったのです。
使い方は、消費や投資とか、大きくこのように意識することにより
気持ちが変わり、人生や生き方にまで変えていってほしいという、
著者の深い願いが込められているようにも読めました。
不況時に消費ではなく、“まずは貯蓄”であることの意味が、
希望が持てない、私のような年収が低い人間にも、現代でも
希望を持たせてくれました。
早速、この本のように90日を過ごしてみようと思いました。
可能ならこの著者の直接の指導もお願いしたいくらいです。でも、
著者は東京じゃないようなので、実際の現場がいいだけにその点が
少し残念に感じてしまいました。
お金の本は、いろいろありますが、
私のような庶民には一番のお金の本となりました。
感動して、多くの人にも読んでもらいたいと思ったので、下手な
文ですがレビューしてみました。
90日間 貯金生活実践ノート
どんな家計簿かなと思っていたら、実は家計簿とはちょっと違う。
お金の流れについては、消費・浪費・投資に分けて記入するだけという簡素なものですが、目標の設定、具体的に頑張ることの設定、やってみてどうだったかを反省・評価する設定など、作者が大事にしているところがきちんと組み込まれているように思います。
デザインは、ホント同じようにかわいいです。
中身ももちろんかわいらしいです。
ですが、ノートに沿ってやってみると、自分がいかに考えないで日々の家計費を使ってきたのかがわかります。作者の意図の大部分が、このノートを通じて実践できる気がします。
もちろん、アナログなので面倒は面倒ですが、大きさ的にも持ち運びやすく、いつでも記入できることや、90日プログラムを実践していることを意識して生活できますし、何よりお金を使うときに、どこに分類できるかを考えて使うようになり、本当に実践的なノートだと思います。もう少し買い足そうと考えています。