チェンジH red (TSコミックス)
今回は前巻よりほんのりお色気度がアップしています。
特に巻頭で一部カラーのポン貴花田さん、甘詰留太さん、吉富昭二さん、そしていつもは色気より笑いの六道神士さん作品に顕著です。
性転換や異性装を第二次性徴前後の少年達、特に幼馴染に絡ませたバカでエロながら胸を打つ作品から、仮想空間や未来のクローニング技術を題材としたSFまで、内容はバラエティに富んでおり、アンソロジーとしてもかなり高レベルな面白さです。
連作短編で世界観とキャラクターを継承しながらも殆どが一話読み切り形式なので初めて読まれる方も余り抵抗が無いと思います。
それにしてもおりもとみまなさん作品の性転換してもやる事が変わらない愛すべき愚かさと、本誌で連載デビューを果たしてもう直ぐ単行本も出る春夏秋冬鈴(ひととせりん)さんの風流なペンネームは素晴らしいですね。
新登場のマサオさん、センターオールカラーで連載開始の長月みそかさんの漫画も大いに読み応えが有ります。
読後感が良く美しい絵の作家さんが多いお薦めアンソロジーです。但しご家族やお友達の前で読むのは様子を見てからにしましょう。
あでい いんざ らいふ (TENMA コミックス LO)
自分はアダルトコミックにエロさやシチュエーションを求めるのですが、本書はそのどちらの要素も満たしていません。しかし、買って損した気分はありません。何故かというとエロさ以前に漫画として、とても良く出来ているからです。
収録されている話は長編1本、短編1本でどちらも中学生くらいの男女のエピソードで、陵辱や複数プレイなどは一切無く、可愛い絵柄のハートフルなSEXが描かれています。Hシーンでは相手の男の子も好奇心と思いやりを持ちながら女の子に接するので、絵柄も手伝ってアダルトコミックにしては珍しく男の子の方にも好感が持てます。本書では思春期の男の子と女の子の交流をしっかり漫画で描いています。
ストーリー重視でHシーンは他のコミックと比べると少なく感じますし、エロさも足りないですが、結構好きです。読んだ後、優しい気持ちになります。
表紙買いをする方もしくは著者名に拘らず良作アダルトコミックを探している方はぜひ!
多少好みからハズレるかもしれませんが、満足できますよ!
個人的にこの作風で今度は兄×妹とか近親モノを描いて欲しいぃぃ!