延長戦に入りました
電車の中で何度も笑いそうになって困ってしまいました。全部で34のコラムで構成されており、一つ一つに頷けます。特に「曖昧な日本と優勢勝」というコラムでは国際社会の中の日本人と特徴を捉えていて面白い反面、非常に考えさせられるテーマでもあると思いました。
1日あればすぐに読めてしまいますが、ちょっと一休みしたいときにちょっとづつ読むのもいいのではないでしょうか?
延長戦を続ける大人たちへ
ファイティングポーズの詩が某作品とメロディー一緒なのは、度々ライブに足運んでいる私でも完全にアウト。
しかし、最近のPOP路線全開の『夏の午後の長い坂道の途中で』
ブルーバードを思わせる『青い風の招待状』
フクロウの唄の頃のテイストが戻ってきたような『雨のシーズン』、あるいはベランダで明日のワルツを踊りましょう に近いか?
デビュー当時を思わせる(歌詞は年季入ってるけど)『二十年後の恋』
最後は馬場さんには珍しい締め方の『色褪せながら輝きながら』
こうなると良質な『いつか君に追い風が』『君がくれた未来』『世界中のアンサー』もばっちりハマる。
素晴らしい出来栄えだ。
不満を上げるなら、怪物達の古戦場とか明日へのフリーウェイみたいな曲は、ないです。
神様が創った試合―山下・星稜VS尾藤・箕島延長18回の真実
高校野球は地区予選を含めると壮大なトーナメントであり、それ故の刹那性やプレーヤーのひた向きさはアマチュアスポーツの中でも特徴的だ。星稜vs箕島の延長18回は刹那的でありひた向きである高校野球の中でも最高峰の試合だと思う。
表に1点とったら裏に1点とるという信じられないスコア、2アウトからの2本の同点ホームラン、その前のファールフライ落球(正確には転倒)、隠し球、再試合直前の18回のサヨナラ。30年たっても、ナイターの映像として覚えている。本書は「延長18回」を戦った選手や関係者を13年にわたり取材しているのだが、その取材を通じて、「延長18回」がいかに刹那的であるかを再認識させられる。
まず、「延長18回」に至る過程。やっている本人達にとっては当然なのかもしれないが、やはり練習量は尋常ではない。トーナメントに勝ち続けるために、ひた向きに努力を続ける。そしてそこから生れるアクシデント・ドラマ。上野山がおたふく風邪にかかっていたことや、嶋田の神がかりな同点ホームランが予告ホームランであったなんて知らなかった。
さらに、「延長18回」のその後。既に30年近くが経過しているにも関わらず、「延長18回」を語る人たちの記憶はいっこうに色褪せる気配はなく、「延長18回」の強烈な刹那性が関係者のその後の人生に影響を与えている様が描かれている。
延長戦に入りました (幻冬舎文庫)
著者が自分の嫌いなものを貶しているエッセイは毒舌の面白さはあっても、一度読んだらもういいやというものが多い。自分の好きなものをそのまま書いてあるエッセイは面白くともなんだか背中がかゆくなってしまうことも多い。自分の好きなものを「好き!」と書くのではなくチョット違った視点で書いたエッセイは当たりの確率が高い。このエッセイはそういう当たりの一つであった。
けっこう真面目にスポーツをやった人や観戦好きな人の視点と、そうではなくスポーツなんて、ケッ!という人の両方の視点から書かれた、爆笑、くすくす、あるある、と色々な笑いの要素を持つ愉快なエッセイである。
著者は自身の中学、高校の部活体験を自虐的に書いているが、けっこう好きで真面目にやっていたに違いない。でも、のめりこんでいるかと言えばそうではなく、どこか醒めていて一歩引いている、そんな生徒だったのだろう。
作家になる前(修行中?)の作品なので、文章が今より硬い気もするがとにかく笑える。系統は異なるが、その昔「椎名誠」がエッセイストとデビューした頃に近い面白さがあった。
延長戦を続ける大人たちへ(DVD付き初回盤)
ファイティングポーズの詩が某作品とメロディー一緒なのは、度々ライブに足運んでいる私でも完全にアウト。
しかし、最近のPOP路線全開の『夏の午後の長い坂道の途中で』
ブルーバードを思わせる『青い風の招待状』
フクロウの唄の頃のテイストが戻ってきたような『雨のシーズン』、あるいはベランダで明日のワルツを踊りましょう に近いか?
デビュー当時を思わせる(歌詞は年季入ってるけど)『二十年後の恋』
最後は馬場さんには珍しい締め方の『色褪せながら輝きながら』
こうなると良質な『いつか君に追い風が』『君がくれた未来』『世界中のアンサー』もばっちりハマる。
素晴らしい出来栄えだ。
不満を上げるなら、怪物達の古戦場とか明日へのフリーウェイみたいな曲は、ないです。