海岸線の歴史
「中国やアメリカよりも海岸線が長い国」
それが日本であり、そこに文化が生まれないわけがないと言われれば、なるほどそうかと思う。
本書はそんな「海岸線からの視点」で日本史を(時に世界史の視点も交えながら)説いていくもの。
今までなかった新しい歴史観を提示してくれる、とてもスリリングな一冊だ。
「海というものに対する信仰」や「海岸線の変化とその影響」など、本書には興味深い記述が多いが、白眉は何と言っても、江戸期から明治期にかけての「海岸線」に対する意識の変化だと思う。
たとえば、敦賀や酒田、鞆の浦など、江戸期に栄えた港町で、明治以降往年の輝きを失ったところは多い。
その理由は東京への一極集中や鉄道の発達、それによる海上輸送の地位低下などに求められることが多かったが、本書では「港の水深の深さ」を、その理由の一つとして挙げる。
西洋の大型船が入るには、水深の深い港が必要だったのだ。
確かに、横浜や神戸、新潟や函館など、現在でも港湾都市としてにぎわっているのは、水深の深い港だ。
これなどまさに、「海岸線からの視点」がなければ見えてこないものだろう。
書き口も無味乾燥ではなく、清河八郎の日記を縦糸にしたりと、歴史ファンにはたまらない一冊だ。
必要のない人 BOX [DVD]
こちら、只今人気絶頂、松本潤さんのファンの強い希望でいまどきのDVD化発売に至ったのは間違いないのですが、食べてしまいたいほど、呆れるほどの可愛さとはこのことでした。しかも弱冠13歳にしてですよ、あれほどセクシー番長な今の松潤に負けず劣らずの色気があるってのがまたまたびっくり。目の動きが半端なく素早いところに頭脳と運動神経の抜きんでた資質をうかがわせますし、華奢な体つきや首と手指の長さたるや、もう既に素晴らしい男性素材であることを罪なほど露呈しています。
無邪気であどけなくて、決して作り込んだとは思えぬ素朴な演技なのですが、まさに今の松潤の片鱗ここにありです。
彼が主演したいくつかの作品のDVDとともに自分の非常持ち出しリストに追加したのは言うまでもありません。もちろんちょこちょことしか出てはいませんがNHKドラマということで配役が大物ばっかりなのには驚きます、きっと撮影現場ではすごく可愛がられたんだろうな、という回りの大女優大物俳優さんたちが今、年齢もさらに上がっていることを思っても、その年月の間の確実で期待を裏切らぬ彼の大きな成長に心から感謝したくなる、そんな映像です。
これを観てから今の三悪人の武蔵役の彼などを観るとまた更に武蔵が美味しく味わえる、そんな濃ゆいスパイス満載なありがたいエディションです。天使のまつじゅんに喝采送りましょう。
ごくせん 壱 [DVD]
原作も仲間由紀恵さんのテレビシリーズも見たことは無いのですが、何気なくこのアニメは見てしまいました。面白いです。
何の予備知識なしに見ましたので、声優さんもまったく違和感はありませんし、絵もとても丁寧に作られているようです。次がとても楽しみです。
NHK映像ファイル 「あの人に会いたい」DVD-BOX
様々な逆境にも負けず、ただひたすら自分の信念、夢に向かって純粋に突き進んできた偉人達の生の映像、声に触れられる素晴らしいDVDです。
皆さん活躍の分野は違っていても、誰もが根底に”本当にこれが好きだ”という強い信念を持ち、時には揺らぎながらも自分を励ましながら困難に打ち勝って行く人間像が素晴らしく描かれています。
戦後の高度成長、バブルが終わり、現在の日本は未来が見えないまさに迷走状態です。
それでもひとつの”国”としてこれからも国際社会で生き残って行く為には、資源のない私達は”人”で勝負するしかありません。
司馬遼太郎さんのコメントでも出てきますが、”素直で賢い自己を持った若者”に頑張ってもらうほかないのです。
このDVDを観て一人でも多くの若者が触発され、未来大いに世界で活躍してもらいたいものです。
仮面ライダー電王 COMPLETE CD-BOX(DVD付)
個人的にはかなりおススメです。
私のように、放送途中から電王を見はじめて、CDを揃えようと思っても既にかなりの数が発売されていて手が出しにくいと思っていた人でも、このBox一つ買えば歌に関してはほぼすべて聴けるわけですから、かなりお得だと思います。
マイナス評価の元になっているダブルアクションWing-formが入っていないこと等は、目をつぶるべきではないでしょうか?
まず、Wing-formは成瀬シュウヘイ氏のブログにもありますが、収録が決定した時に良太郎役の佐藤くんが左自然気胸になってしまったために企画そのものがなくなってしまう危険性があったそうです(気胸の人にとって、歌うことは厳禁だそうです)
それでも、佐藤くん本人に回復の兆しが見えてきたことから、今回改めて収録を行い、このBoxとは別になったとしても発売していただけるのですから、そこを非難するのはどうかと思います。
BGMに関しても、すべてのものを収録してしまったら、初期の頃からCDを集めてこられた方から考えると「今までの努力は!?」とお感じになられる方もおられるかと思います。
考え方は人それぞれ。
個人的には、全てのキャラソン+BGM(の一部)+タロスズのPVで1万円以下というのは相当お得だと思います。