ローマで起った奇妙な出来事 [VHS]
I first saw this movie in 1966. At the time, the term socially correct did not exist. I saw the play twice since then. Usually when plays are adapted, there is a loss of spontaneity. In this case, they replace a few songs with some better one-liners and facial expressions that would have been lost at a distance. If I were to describe all the great actors and plots this review would be pages long. So I will just say that this movie is "Something familiar, something peculiar, something for everyone: a comedy tonight!"
夜中に犬に起こった奇妙な事件 (ハリネズミの本箱)
クリストファー・ブーン。15歳。彼の嫌いなものは黄色いもの、茶色いもの、食べ物どうしがお皿の上で触れ合っている状態、人ごみ、知らない人との会話、大きな物音、行ったことのない場所や見たことがないもの・・・。これらはときに彼にパニックを起こさせる。彼は自閉症児だ。
しかし彼の内面は実に豊かでみずみずしい。焦がれても持てないだろう能力を彼はたくさん持っている。宇宙のしくみや、自然の法則、数学やパズルは大の得意だ。近所の飼い犬が園芸用のフォークで串刺しにされて殺されたのを発見した彼は、シャーロック・ホームズのように事件を解決しようと捜査を始める。その過程を本にして書き記すことにした。
探偵を気取って捜査を始めたものの、事件は意外な方向に転がり始め、予想だにしなかったことが我が身に降りかかってくる。それらは彼が一番苦手とするところの混沌である。パニックにとらわれそうになりながら、混沌の中に秩序を求めて家を出るクリストファー。こうして彼の小さな、だけどとっても勇気のいる冒険が始まった。
ミステリの形を取りつつも、ひとりの少年の精神世界をこれほどまでに丁寧に描いてあることに感動する。随所に出てくる図式や数式や、イラストなどを見れば彼がどのように世界を見ているかが一目でわかる。そして彼が見ているものが、いかに混沌として複雑で、どんなにか彼を不安にしているかも理解できる。彼なりに現実と折り合いをつけ、進む道を切り拓いていくさまに勇気をもらった。死んだ犬に始まり、生きている子犬で終わる爽やかな物語です。
コレクション
数々映画音楽を書いたジョン・ウィリアムズのボストン・ポップス・オーケストラ19代常任指揮者時代(1980-1995)にソニークラシカルでレコーディングした音源を集めたベスト・アルバム盤。
収録曲もさまざま収録されていて便利なベスト・アルバム盤です。まずジョン・ウィリアムズの自作映画音楽とオリンピックファンファーレ。自作曲以外はブロードウェイミュージカル曲を集めた「ゴッタ・ダンス―ジェローム・ロビンスを讃えて」やアメリカの大クラシック作曲家ガーシュウィンの「ストライク・アップ・ザ・バンド」。アメリカのジャズピアニスト、作曲家のデューク・エリントンの「スイングしなけりゃ意味ないね」と「ソフィスティケーテッド・レディ」とかフランク・シナトラの「いそしぎ」。名指揮者としても知られる作曲家レナード・バーンスタインの「キャンディード」などが豪華なオーケストレーションと演奏で収録されています。中でもウィリアムズの自作曲ですが「E.T.~地上の冒険」は演奏が難しい曲とされているらしいですがボストン・ポップスの演奏は安心して聴けるすばらしい演奏でした。全トラックすばらしい演奏と適切な選曲で良いアルバムでした。ですので星五つです。
悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事
世界史を勉強の中で、中東またはアラブ世界の大まかな流れを知識としては知っていても、それ以上を知る機会となるとなかなか見つけられないんじゃないか。
9.11以降、アラブ世界への関心が高まったと言ってもニュースでイスラエル・パレスチナ問題が流されても、われわれをそれを経験することはできない。それは当然だ
ただ、文学の力を借りて、詩の調にまかせて、そしてサイードの非楽観的な口調を通してイスラエルに暮らすパレスチナ人の人生を―その悲しみや喜び―を体験した気分になることは出来るかもしれない。
この物語の中で描かれているのは我々日本人が今まで経験したことないだろう、難民の悲喜劇的物語である