庭園の中世史―足利義政と東山山荘 (歴史文化ライブラリー)
足利義政=東山山荘を中心にして、先例庭園(西芳寺等)を探ってゆく。しかし、中世期庭園の当初の姿を示す絵図等は残っていない。著者は、文献資料(禅僧の日記等々)を渉猟してその姿を推測してゆく。そこで、東山山荘(現銀閣寺庭園)の苑池が当初より縮小されている可能性や、石組みが江戸期に作り直されている可能性などを指摘してゆく。
今庭園をそぞろ歩く私達は、中世そのままの姿を体験しているのではない。それは半ば中世の姿の幻影のようなものだ。義政や夢窓といった中世人の面々の幻が語りかけてくる、微かなささやきを感じつつ、庭を廻るしかない。
神と仏の道を歩く―神仏霊場巡拝の道公式ガイドブック (集英社新書 ビジュアル版 10V)
確かに神仏霊場を描写する鉛筆画の精度、密度が素晴らしく、とにかくそれには圧倒される。だがそれに比べて、文字による基本情報が、スペースの関係からでしょうが、いまひとつ物足りない。だからこの本は鉛筆画集に見えてきてしまうのです。
(言い過ぎでしょうか?)
神仏霊場会編でありますので、もう少し信仰の面で内容の充実があったらなあ、というのが、多大な労力がかけられたでありましょう本書に対して申し訳ありません、率直な感想というか要望です。今となっては遅いか…。
(内容的な面は私の場合、『神社霊場 ルーツをめぐる』光文社新書を参照しています)
1/150 慈照寺 銀閣寺
一階の屋根が低く見えるので、壁の上にランナーを並べた上に屋根を乗せるとちょうど良い高さになります。
てっぺんの鳳凰は絶対にうまくできないので、胴体に真横から0.5ミリほどの穴を貫通させて、V型に曲げた細い針金を通し、その両端に紙で作った羽を貼り付ければ、なんとか見れるものになります。
建物の内部も塗装して、紙で御簾(のれん)を作るとより良く見えます。