CRASH! 2 (りぼんマスコットコミックス)
というわけで2巻です。
りぼん本誌ではこの巻の話あたりまで打ち切り寸前のような低迷状態をくらっていたCRASH!ですが、見事返り咲きましたね。
今では準看板の扱いで、りぼんの表紙まで飾り、HPではVOMICの配信も始まっています。
やはりキャラクターと構成のしっかりした漫画は最終的に読者を掴むのだと思いました。
メンバー5人がそろい、デビューに向けて特訓の日々が始まる。
しかし、5人の個性が強すぎて、連帯感なんて全くのゼロ。頭を抱える花。
けれどもそこで挫けないのがこの漫画の良いところ。5人は見事不利な状況を逆にプラスに持って行き、次第にメンバー同士にも統一感が出てくる。
ところがデビュー当日、とんでもないハプニングが彼らを襲い、デビューして間もないというのにCRASHは解散の危機にまで追い込まれてしまう・・・。
一難去ってまた一難・・・毎回ストーリーがジェットコースターのように流れていくので読んでいてとても楽しめました。
イケメン集団が数人出てくる漫画は多々ありますが、その中のキャラクターを維持し、破綻させず、読者に好かれる形で展開できる技術は誰もが持っているわけではないと思います。
藤原ゆか先生は、そこのところの描写が上手い漫画家さんなので、CRASHメンバー5人だけでなく、花の両親や事務所のマネージャー、タレント、カメラマンやひいてはスタッフに至るまで一人として被るキャラクターがいなかったように思います。
みんな個性的かつ生き生きした人間味あふれる人々なので、見ているこちらが楽しくなれました。
この長所を活かして、このままCRASH+花と一緒に突き進んで行って欲しいものです。
期待の星5つにさせていただきます。
ギネ 産婦人科の女たち DVD-BOX
原作は読んでませんので比較は致しかねます。
序盤は「命」というものを考えさせられる深くて重いテーマを感じました。
また現代の医療界にメスを入れたような問題提議な印象だったのですが、
中盤の訴訟問題以降、趣旨がガラっと変わった印象で、きな臭い展開となり予想外でした。
現実味はともかく藤原紀香さんの鬼気迫る演技は見物でしょうか。
出演者皆さん不慣れな用語の連発で大変だったと思われます。
個人的には序盤に見られた「命」の尊さに重きを置いたテーマで始終一貫して欲しかった。
中盤までは結構涙を誘われます。あと血が苦手な方はご注意かも。