ルー・リードは「ロックンロール」「ホワッツ・ゴーイン・オン」「スウィート・ジェーン」「ブルーマスク」といったシンプルなロックの名曲を数多く残しているが、これらの曲の多くはライブ盤などで聞いたほうが実際に感激できる。 その一方で、ロックの対になるほとんど弾き語りっぽい名曲も多数残している。 その中でも代表曲といえるのがここに収められた「ペイル・ブルー・アイズ」と「ジーザス」だ。 最小限の楽器と最低限の演奏、それにルーの呟くようなボーカルがのってるだけ。 しかしそれで十分だ。 「ジーザス」の曲中で聴かれるルーの優しいファルセットは、凍えて鳥肌が立って凍る。 ベルベットの1st、2ndのアバンギャルドな感じは、どちらかというとジョン・ケイルの志向であり、ルーの本質とは異なる。
ザ・スミス、特に好きなバンドというわけではなかったのですが、一時ビデオクリップを作るのが大流行していた頃(の末期でしょうか)、たまたまザ・スミスのものを一本見ました。非常に美しい映像でした。見たときに思い当たるべきだったのですが、それがデレク・ジャーマンが撮った、5曲目に収録されている "Ask" でした。 CD ではザ・スミスの「ザ・ベスト」とも言うべきものを持っているのですが、DVD で発売されているのを知って買ってみました。最初の方、テレビのショウでのステージの映像が映ったときは正直がっかりしましたが、3曲目で素晴らしい色彩と画面構成とカットワークの映像が。「ををこれわ」と思ってケースを見ると Derek Jarman の文字が。デレク・ジャーマン監督の映像美学が、ビデオクリップという短い作品の中に見事に凝縮されています。これだけでも見る価値あり。ほんとに惜しい才能が逝ってしまいましたね。 また、ステージの映像はさほど見て楽しい物ではないんですが(^^;)、他のクリップもなかなかの出来。アメリカの MTV でよく見るものとは明らかに違う、イギリスの香り漂うものです。
あまりにも有名なVUのファーストアルバム。この時代ならではの録音状態の悪さが、再現不可能な独特の空気を持っている。また、VUの持っている相反する性格、可能性のほとんどが、このファーストアルバムで提示されている。この後のセカンドではVUの攻撃性、邪悪さ等の「アンダーグラウンド」の要素にこれでもか、と焦点が絞られ、逆にケイル脱退後のサードでは叙情性、4枚目の最後のアルバムでは打って変わってポップさ、を前面に強調している。上記の全てがこのファーストでは展開され、「名盤」と呼ばれるほどになっている。この当時のサイケデリック、ラブ&ピースとは全く異なる、現代の耳にも新鮮なアルバムだと思う。これが気に入ったら、順番で他を聴くと良いと思う。
DVDは既に持っていたのですが、奈良×村上コラボレートオリジナルポストカードにひかれ、また買ってしまいました。
奈良の女の子の絵のバックに、村上のお花がある作品と、村上のカイカイキキのキャラに、奈良が描いたギギがある作品です。今ではありえない組み合わせかと。
DVDも、見応えがあって、おすすめです。
コレ、コレコレコレッ!イョッ! アイランドレコード時代のロック色の強い3枚の傑作(『恐れ』・『SLOW DUZZLE』・『HELEN OF TROY』)が丸々、収録されておるンでゲスなぁ… また、当時のシングルのB面や同時期に製作された未発表曲も入っておりやすし、脂乗り乗りなケイルの黄金期を堪能できるンでゲス! コレコレ買いやぁ〜
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