自分の若き頃には通常の音楽として聞いていたが、年のせいか心が落ち着き、癒されるイメージに
変わって静かな時に聞いているととても気持ちがいいです。
カバーアルバムといえば、往年の名曲を、流行のアーティストが歌い、どう表現するかが楽しいアルバム。 このアルバムは逆。 往年の(失礼!)アーティストが流行の曲をどう歌うかが楽しみなアルバム。 私は細坪基佳さんが目当てで買ったのですが、他のメンバーもかつて良く聴いたアーティスト達。 何よりもうれしいのは、皆さんが20年前と同じ、変わらぬ声で歌っていること。歳を感じさせない。聴いている方が若返ります。 ただ、選曲が「わかるわかる」と納得できてしまう選曲で・・・もっと冒険してもらった方がワクワクしたかもしれない。 いちばんインパクトがあったのは永井龍雲さんの「もらい泣き」です。一青窈に負けない個性!! あ~、この人今どんな活動しているんだろうと参加メンバーの近況を確認したくなる1枚でした。 逆に若い世代がどんな印象で聴いたか知りたいなぁ。
1981年にフォーク・デュオ・グループ「雅夢」(がむ)として「愛はかげろう」でデビュー。1985年に雅夢を解散した後、ソロ・アーティストとして活動を続けてきた三浦和人(三浦雄也)の、これが初めてのベスト盤。今ではCDの入手がかなり困難となっているアルバム「アビチュード」や「7年目のアンコール」の楽曲も多数収録。「マイナー・コードの三浦」と自称するだけに、彼の作る曲たちの叙情性は随一。その世界をじっくりと堪能できる。時々現れるポップな曲を嫌う向きもあるが、そこは彼のチャレンジ精神を称えつつ、新たな飛躍を期待したい。雅夢時代の曲(ポプコン・マイ・リコメンド/雅夢)と聞き比べるのも良し。
良いアルバムです。これは何回も繰り返し聴きました。歌手中森明菜のまだ見ぬ可能性を気づかせてもらった感じです。明菜の潜在的な魅力を引き出している千住明の編曲は、多彩でゴージャスでした。そしてなにより中森明菜の声の魅力は健在で凄みすら感じさせます。
井上陽水の「傘がない」の描いている少し虚無的でアンニュイな空気感を明菜は切々とそして淡々と歌っています。1971年当時の社会情勢や世相を知らない明菜ですが、陽水があえて内へ内へと入りこんでいく世界を表現するのは難しいはずです。歌姫と称される実力を見せつけるような歌唱でした。
「アキナ」という歌まで作っていた村下孝蔵の名曲「踊り子」を、明菜は自分の持ち歌のように歌いきっています。そんな思いを伝えてもらった故人への返歌として明菜は精一杯歌ったのだと感じました。
石原裕次郎の「夜霧よ今夜もありがとう」をとても情感たっぷりにカバーしていました。明菜のハスキーヴォイスとこの1967年の裕次郎の大ヒット曲との相性は抜群でした。大人ですね。様々な人生経験が歌に深みを与え、哀愁を漂わせていました。
内山田洋とクールファイブの「東京砂漠」もいいですよ。前川清が女心を切々と歌ったのを女性の明菜がカバーするという趣向です。胸に秘めた悲しい思いを歌にのせて表現させれば明菜は見事に光り輝いてくれます。
松山千春の「窓」、B'zの「Alone」、南佳孝「スローなブギにしてくれ (I want you)」など選曲もバラエティに富んでおり、それぞれ違う趣のある歌唱が詰まっています。
全体的にしっとり歌いあげる大人っぽい曲が多いなか、
Coccoの「ひよこぶたのテーマPART2」は子供が喜びそうなメロディーと愉快なアニメーションで良かった。
思わず口ずさんでしまった。
それとピチカート・ファイヴの「メッセージ・ソング」は名曲だと思う。
PVよりこっちのアニメーション版の方が断然好きだ。素晴らしい。
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