東映でフルデジタルの新作を創るそうですが それもいいですが、まずはコレをHDリマスター化 セルの傷・ゴミ¥埃の除去、色修正、音声改善した BDソフトを出して頂きたい。りんたろう、 小松原一男・井上真樹夫各氏を超えるのはかなり難しいのがから。
変な新作は御免です。
いやぁ懐かしい。
アニメ好きはたまらないでくよ。
アニメ好きなら聞くべきで。
勿論、ハーロックは子供の頃からTVや劇場で知っている。しかし、「ヤマト」への思い入れの方が強かったのだが、「2199」には完全に失望した。新設定のSF考証と物語背景が間抜け過ぎるし、パクリも多くメカデザインの基本は松本氏オリジナルだと思われるが、それを4人がかりでリファインしてあの程度か?過去を振り返るパンフレット等にも一切松本氏は無かったものとの扱いだ。製作者側には強い「信念」とか高い「志」というものが全く見受けられず、ヤマト発進シーンでは私のツボを外しまくった。「2199」の苦言はこの辺にしておくとして、その好対照なのが「旧作ヤマト」であり、更にこの「ハーロック」だ。間もなく生誕半世紀にして再び「ハーロック」にハマっている。なぜなら、「何物にもとらわれず自分の信じる通りに、死を覚悟して自由に生きる」という己の信念が構築できた昨年に「ハーロック」と再会したからだ。最近、「ハーロック」のあらゆる作品をアマゾン(中古がほとんどだが質は上等)やヤフオクで収集した。マンガ本は、秋田文庫の全3巻と秋田書店の全5巻(両方持つ価値はあった)と「ガンフロンティア全集(未読)」。DVDはTV全42話 欧州版正規品、OUTSIDE LEGEND全13話ヨーロッパ正規品(両者観始めたばかり)、その他「コスモウォーリアゼロ」「ガンフロティア」(未だ包装未開封のまま)。CDは、「歌集」「交響組曲」「BGM集」「ETERNAL EDITION 1&2(これは中古でも1万円以上なのでさすがに手が出なかったが、ヤフオクで安価で入手)、そしてCDの中では最優秀と思える一枚の「ドラマシリーズ」は市立図書館で出会えた。この一枚で「ハーロック」の素晴らしさが実感できるだろう。そして、やはり漫画本やこのDVDも欠かせない。DVDに出てくるのかは未確認(子供の頃観たTV番組の記憶はほとんど無くなってしまった)だが、漫画本で読んだ私にとっての名台詞は次の通り。トカーガ戦士のゾルが自分の星のため、不本意ながらマゾーンの手先になったことを恥じて自爆する。そこでハーロックは「ゾルは自殺した。俺はどんな恥ずかしめを受けても信念を貫くまでは自分で死んだりはしない。そこのところはすこし違ったようだな。ゾル・・・、君の胸の内に燃える無念の火を俺は忘れない。」そして、ハムスター以上の大きさのペットは手に負えない(両者共に不幸になるかも知れないからと)と動物、特に猫好きの私はついに先週半野良猫(野良がある宅に居ついて3匹子供を産み、大切に兄弟猫と共に育てられ、いずれも新里親に譲られた。そのうちのホワイトソックスの茶トラ生誕3か月が我が息子。)を迎い入れた。名前は「ミーくん」と以前から決めていたが、他の家族の反対に合いおじゃんになった。猫は教育や散歩を必要とせず(基本的に群れで生活する犬と違って教育は必要最小限に留めるべき。トイレも餌もその日のうちに自ら覚えた。が、手乗りのセキセイインコだけは襲わないようにしなければ。現在注目度No.1である。)、自由でうるさく吠えない。困るのはPCのキーボード上に何度も居座り、このレビュー書きを邪魔することだ。その度に相手してしまうのでなかなか進まない。 → 参照、私のアマゾンレビュー、「ドラマシリーズCD」「ANIMEX1300 CD」「宇宙海賊キャプテンハーロック (1) (秋田文庫)」 rt5うぇ3skぉい ← 我が息子(大学生の方は別居中)が今度はキーボードを横切った跡
『宇宙海賊キャプテンハーロック』ついに最終巻であります。
マゾーンとの最終決戦、戦いのさなかにも心を失わない誇り高きアルカディア号乗組員たちの姿、そしてサイドを彩るキャラクターたちとの決別が描かれ、物語はいくつかの謎を投げかけて幕を閉じます。
ではお約束のエピソード紹介に、よーそろー!
第37話「赤いセーターの涙」 マゾーンのスパイという、正体を見破られてしまった波野静香。ついにラフレシアからも見放されてしまう。
自らの存在意義を失い、敵であるハーロックを愛してしまった静香は、ただ静かに赤いセーターを編む。
そこに秘めた彼女の想いは・・・。
第38話「さらば!まゆ」 マゾーン中央艦隊が、ついに地球に迫る。
間一髪でまゆと切田長官を救ったハーロックは、まゆをアルカディア号の中央コンピューター室に連れて行く。
父と娘の、思わぬ形での再会。それはまた永遠の別れをも意味していた。
第39話「壮絶!長官死す」 アルカディア号を急襲する、マゾーンの白兵戦士たち。
数々の恩讐を越え、ハーロックの生き様に共感した切田は、アルカディア号を自らの死に場所と決める。
男・切田の壮絶な最期に目を見張れ!
第40話「その時天使は笑った」 誤ってマゾーンの民間船を破損させてしまうアルカディア号。
ハーロックたちは、同じ命をもつ者として、負傷したマゾーン市民の妊婦の出産を助ける。
ラフレシアは全艦に攻撃命令を出すが、その時、市民船団がとった行動は・・・。
第41話「決闘!女王対ハーロック」 ついに姿を現したマゾーンの旗艦船・ドクラス。
地球への移住を強行しようとする女王と、宇宙の無法者。宿命の対決、そして意外なラフレシアの正体が!?
第42話「さらば宇宙の無法者」(終) マゾーンとの戦いは終わった。しかし、物語は終わらない。
台羽正の、有紀螢の、まゆの、マゾーンのキャラバンの新たな旅がここから始まる。
男たちは明日を創るため、宇宙と大地に別れる。
さらばアルカディア号、さらば自由の海賊旗、さらば宇宙の無法者・・・!
やはり最後は、シリーズ総監督を務めた、りん・たろう氏について語らせて下さい。
本作・テレビ版『宇宙海賊キャプテンハーロック』がいまだに一部のファンから根強く支持されているのは、作品全編を貫く「美学」ともいえるものがあるからです。例えば、宇宙空間なのに、なぜかはためいているドクロの旗。ハーロックの船室では、大航海時代の帆船のように、ギギ〜・・・と、木のきしむ音が響きます。リアリズムとは一線を隔すかのようなこの演出が、じつはこのドラマの「ロマン」をかきたてているのです。
りん・たろう監督は、宮崎駿や富野由悠季のような「作家性」のアニメ監督ではありません。本人も「僕は職業人なんです」と言っています。しかし、りん氏は、単なる職人監督とは違った「りん・たろう美学」ともいえる、ひとつのスタイルを確立した偉大なアニメ監督だと筆者は思っております。
「リアリティとリアリズムは違う」― 写実的に描けばいいというものではない。単純でもいいから、説得力を持たせる事が大事、とりん氏は言います。「ハーロック」というドラマが描こうとしたのは、宇宙物理学のような考証ごとではなく、宇宙というのは、人が生きる人生の舞台を象徴しているもの・・・そう捉えたのが「ハーロック」の世界観だと筆者は思います。人の心を打つのは、リクツや学問ではありません。それに人が賭けた思いの熱さ、まさに「心」そのものなのだと思うのです。
「僕はロジックなんて語りたくない。語らない体質なんだと思う」と語るりん・たろう監督は、実は知られざる数々の演出技法を編み出してきた監督でもあります。今でこそ、アニメやマンガの剣戟シーンで当たり前のように使われている「真っ暗い画面に閃光が走る」という表現は、『佐武と市捕物控』でりん氏が始めて試みた手法。それは、時間と手間をかけられないテレビアニメの制約のなかで、「斬り合い」をどうすれば表現できるか、苦肉の策として編み出したものでしたが、それを観た実写の映画監督たちが驚いたといいます。『座頭市』や『子連れ狼』シリーズの三隅研次監督は、「人が斬られる時に、真っ暗な中に光だけ走ったりする。あれが実に刺激的でいいのだが、実写ではやりたくてもできない」と激賛し、『佐武と市』で監修を務めた松田定次監督も、後に時代劇を撮ったときにりん氏に「りんちゃん、あのピカッ!って素材を貸してよ」と言ってきたといいます。
また、'80年代のアニメでしきりに使われた「透過光」という技法 ― これはカメラに直接光源を向けて、光そのものを撮影する技法ですが、『ムーミン』の演出をりん氏がしていた時に、星空のきらめきを表現したくて、黒い紙に穴をあけて裏から光を当てて撮影したのが始まりです。そして、その手法は『ハーロック』の中で「光の中に立つハーロック」という「BG全面透過光」へと発展し、その後あまたのアニメの中で、レーザー光線などを表現する技法として多用されていく事になります。また、爆発などのシーンで、白や黒のコマを1コマだけ挿入して、フラッシュバックのような効果を出したのも、りん氏が最初だと聞き及びます。『カムイの剣』で、忍者が疾走するバックにバリ島の民族音楽「ケチャ」をかけた斬新な手法は、大友克洋氏が『アキラ』でバイクの疾走シーンに引用していました。
りん・たろう監督がそのキャリアの中で生み出してきた演出手法は、そのルーツが誰だったのかも知られることなく、若い世代に受け継がれているものがあまりにもたくさんあります。それはひとえに氏が「職人監督」として一途に仕事に邁進してきたことの証でもあり、一方で氏の功績があまり知られていない事は、ファンとして歯がゆいものがあります。
本作『宇宙海賊キャプテンハーロック』の今回の発売が、オールドファンのみならず、若い世代のクリエイターの方々にも観て頂く機会になり、りん氏の功績の再評価にもつながれば、と思い、全4回に及んだ「ハーロックレビュー」、いま万感の思いを込めここに筆を置きたいと思います。
クリアパーツが黄色(クリアイエローでおもちゃっぽい)、しかもクリアになっているのが側面にある出窓だけ…というのが私の減点理由。艦尾の窓もクリアにしてほしかったです…。宇宙戦艦に古風なキャビン…というのがアルカディアの大きな特長であり、模型としての見せ場だとも思うので、もう少し配慮していただきたかったな。
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