「面白い」作品というのは作家さんである以上は当然として、そこにプラスαがどれだけ足せるかに、“プロ”かどうかが出ると思います。
この作品は、中身はフィクション色が強いながらも、歴史好きor剣豪好きの方にはオススメです。 序盤のただひたすら「強くなりたい!」と思っている若年の卜伝から、終盤あたりからの円熟の境地に辿り着いて精神的に落ち着いている卜伝まで、それらの流れがスラスラと読めます。
実際、武術をしていると自分でも気付かない間にだんだん精神的に落ち着いてくるもので、そういったところの描写は本当にお見事です。
ただ、作中に登場する登場人物たちの刀が……いささか長すぎるかなと(笑)
卜伝は二尺六寸〜三尺二寸の刀を使っているのですが、まぁこれくらいなら「長げぇ〜!」で済むのですが…。 敵たちの刀が四尺越えやら五尺越えやらはさすがに…(苦笑)
まぁそれも含めてのフィクションなのですが、作品が面白いことに変わりはなし!! 卜伝ファンはもちろん、剣豪・剣聖ファンにもオススメであります。
液晶タブレットを使ってきて身には画面の書き換えがうざく感じることもある。 が1ページごと読み進める分には気にならない。 「片手で支えて片手でめくる」 たったこれだけのことで読書がこんなに変わるなんて。 まだ手元に届いて2時間だが既に紙の本より便利に感じ始めている。 そばに置きたい、繰り返し読みたい、ドッグイヤーしたい、マークしたい、メモしたい。は紙がまさろうがそれ以外は全てkindleでいい。 感覚として外部メディア付きのハードディスクレコーダーから、テレビ内臓のレコーダーに移行した感覚に近い。 最初は「いつかメディアで保存しておきたいかも」な気持ちに後ろ髪引かれるが、逆に割り切って「見て、削除」でいいんだ、と気づかさせられた時に似ている。 物理的にも残したいぐらいなら後で「紙」を買えばいい。 ああ、それほど遠くなく「ハーモニー」で描かれた必要な本だけ印刷する時代がくるのだろうな。 まさに「本が変わる」いや「読書が変わる」だな。
小樽新聞の記者に語ったものをまとめたものですが、実際凄いですよね。そう聞くと、何か凄く身近に感じます。長生きしてくれてありがとう。
実際に隊にいた人の話なので、真実味たっぷり。なのですが、永倉自身も人から聞いた話や、主観も入っていますからね・・・。きっと話した中でも、隠している事沢山あるんだろうなーとしみじみ思いました(結構語りがあっさりしていたから。)
遂に待ちに待った第3シリーズですね! 版権のせいなのか、このシリーズは時代劇チャンネルとか衛生劇場でもめったに放送しないので本当に楽しみにしておりました。結果は期待通り、評判だけは聞いていた「密偵たちの宴」特に最高です。(しかし、良~い役者揃いです。) 一度で良いから、お頭と彦十と池波先生と一緒に五鉄の軍鶏鍋を肴に飲み明かしてみたかった・・・もちろんおまさの酌で。「江戸の粋」たぁこれだわな!
この「語り芝居」シリーズ、全巻そろえました。母の大のお気に入りで、毎日暗記するほど聞いています。どこがそんなにいいのかきいてみると、「映像が浮かんでくるような語りがいい」「江戸時代の習慣や時間の呼び方などが、なるほど!とよくわかってうれしい」とのこと。作者の池波さんは食通で知られていますが、物語に登場する食文化もまた魅力的で、『土蜘蛛の金五郎』に出てくるイモとネギの煮物をつくってみたそうです。江戸時代にどっぷりつかっている母、視力が落ちてきたこともあり、こういうオーディオブックで名作を楽しめるのが何より、とか。読書とはひと味ちがった醍醐味がありますね!
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