遺跡といえば縄文や弥生時代のイメージがある日本。 少なくとも6千年とか1万年前といった感覚からは程遠い。 太古のオブジェがかもし出す時の止まった静寂感は、 かつてそこにあった文明を無言に物語っており、 それが身近にあるという不思議な感覚は、 おそらく日本人にとって今までには無い感覚ではないだろうか。 舞台が海底という事もあって全編きれいな青が神秘的。 途中、自然造形であるか遺跡であるかの議論が展開するが、 遺跡論の大御所として「神々の指紋」のグラハム・ハンコックが登場する。 この作品のもう一つの目玉と言っていい。 おそらく時間的な関係と、議論が古代高度文明の存在でなはく、 対象物が遺跡であるかどうかそのもののため、 かの作品の様に緻密で説得力のあるロジカルな部分はほとんど無い。 しかしその存在が手伝ってか、この遺跡が地球史的なものに感じるから不思議だ。 当然安易に結論の出せる問題ではないので謎のまま終わるが、 その謎がかえって夢とロマンを持続させる魅力がある。 ラストを締める映像と音楽も秀逸である。
私は浅田氏の作品が大好きで、蒼穹の昴〜中原の虹、プリズンホテル、天国への百マイル、メトロに乗って、王妃の館、天切り松、壬生義士伝…片っ端から読みました。 読むたびに感動し、それぞれ大好きなのですが…、私は、この「日輪の遺産」こそが浅田氏の最高傑作だと思います。 心の底から泣きました。私の中にも流れている日本人のDNAが、この作品に揺さぶられているようでした。 日本という平和な国に生まれ、現代を生きる私たちにとって忘れてはいけないものが、ここにあります。 過去があっての今であり、先人たちが、未来の日本の繁栄と平和を、どれほど祈って死んで行ったのか。 深く考えさせられました。 ミステリーとして読むのも面白いと思いますが、日本人として読むべき作品だと思います。 本当におすすめです!
半年に一度刊行になり早く発売されないかと
楽しみにしてました。
今回の特集は伊豆です。今回もマニア向け変わった博物館、
美術館、秘宝館の情報が満載で面白い!
ほかの記事も廃墟、変わった建造物、神社仏閣、下水道など
あまり縁のないものに関する情報がいっぱいです。
僕が特に今回いいなと思った記事は遊郭・赤線跡特集です。
現在は一般住居や料亭などに替わってるのですが味のある雰囲気は
健在で写真も結構載っているのでお薦めです。
星5つつけたいのですが、基本僕は廃墟好きなのでもっと
廃墟記事を増やしてくれたらなぁと思うので1つ減らして
星4つです。
自分がプレイしたのはかれこれ十年と少し前、発売年時期に遊んでいた方は
もう大学生、社会人となっている頃だろう。
プレイ当時から時間が経ち、さまざまなゲームをプレイしたが
この作品に匹敵するゲーム音楽は数えるほどしか出会っていない。
その事実が改めてこの作品の音楽の凄さ、素晴らしさを実感させられる。
時代はスーパファミコンから次々と次世代へと進化しゲームのグラフィックも進化してきた。
しかし楽曲として言えば遥か昔の聖剣伝説はその当時
既にゲーム音楽の枠を飛び越え今にも十分に通用するひとつの音楽の完成系をなしていたと思う。
神秘的で幻想的な雰囲気、明るい曲、緊迫感と高揚感を演出するボス曲と
その一曲一曲がどれも素晴らしく、自然と耳に入ってきます。
これ以上の曲の感想を述べても素晴らしさを伝え切れません。
是非、手に取って聴いてみてください。
ゲーム音楽としての枠を超えてお勧めできる傑作です。
アリアンロッド2E初のリプレイということで購入しました。
内容はオーソドックスな導入編と言った感じ。
高レベルスタートだったアリアンロッド・サガシリーズにおいて
今回と同じく1レベルスタートのアクロスシリーズを担当された
久保田さんだけあって初心者向けの説明や基本的な謎解き、
判定などが盛り込まれていてシナリオ構成の参考になる点が多々ありました。
キャンペーンシナリオの雰囲気を掴むには良い内容だったと思います。
PLもTRPG経験の少ない荻原さんを小暮さん他ベテランのPL陣がフォローするといった感じで
まだちょっとこなれていない雰囲気ですが今後も期待が持てる感じです。
──が、問題は圧倒的に「食い足りない」ということ。
1Eのリプレイ第一弾でさえ2話構成であった点を考えると圧倒的に物足りない。
ルールブック1、2と100円前後しか違わないのに厚さがおよそ半分というのも割高な印象。
そしてシナリオが1話しか入っていない為に盛り上がる前に終わってしまった様に思え、
次回への引きが弱く思えるのもマイナス。作りが丁寧な分なおさら残念な気持ちがあります。
次巻以降は他シリーズ同様2話構成収録にしてもらいたいところです。
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