彼女は何故、旅立つのか。何故、愛する人と別れ、すべてを断ち切るように引越してゆかねばならないのか。この小説は、このように、ゆっくりとすべりだし、東南アジアの情景を身近に感じさせながらたゆたうように進み、はらりはらりと謎が解かれながら、ある時点から収束点に向かって一気に駆け上ります。それはもう、見事なストーリー・テリングであると言わざるを得ません。 愛する人を自分の「無意識のうちに何かをしでかす不気味な病」から守るためには、あなたならどうしますか。愛する人が訳の判らぬまま自分の前から姿を消してしまったら、あなたならどうしますか。そして、愛する人の苦しみのために、あなたには何ができますか。……どんな言葉も、作品の前には陳腐な気がします。まずはこの作品に触れてもらえれば、こんなつたない言葉は要らないのに。そう思います。
毎月イッテQメンバーの奮闘ぶりが見れるので楽しみにしてカレンダー見ています。
楽しいリゾートヴァケーションから、 些細な事で日本に帰れなくなってしまった主人公。 そのうえ私のなかにもう一人の私がいる、 という感覚におびえる毎日。 しかし、最後には大きな物語の展開が...。 中島みゆきの1995年の「夜会」作品のDVD化。 この作品は、「夜会」で初めて全曲書き下ろし(!!!)の作品。 曲のひとつひとつもすばらしいが、 ストーリーも夜会の中ではわかりやすく、(でも決して油断できない) ラストは感動できると思います。 ここから、さらに奥の深い「問う女」「海嘯」へとはまってください!
後悔はしないはず。いつ聴いても何回聴いても新鮮に感じられます。 聴く度に曲に対しては勿論のこと、聴いている自分そのものに対しても新たな感情や心理の発見がある。
彼女の詞にも、変化が見られたのがよくわかる。 歌詞に英語を用いている。 フォーク色からまた少し違った色を見せ始めている。 そして、合間合間に掲載されているものも非常に興味深い。 この頃は、もうメディアにあまり露出しない時期でもあり、そして大御所の域になっていた。 ドラマ出演の裏話や、デビュー時の裏話。(その時代のフォークは、自分の体験とかが基本であり逸脱されているものは時に嘘と言われてしまう時代だったこととか)など、興味深いものも満載。時代背景は今とはあまり変らないかな?とは想うけれど、やっぱり今の音楽時代とは多少違うのかもしれない。そんな部分を垣間見る事ができる1冊
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