NHKの人気番組「爆笑問題のニッポンの教養」で 特に印象深い対談内容やエピソードを再編集した作品。 私は本番組の大ファンで毎回楽しみにしているのだが、 見終わるたびに思うのが 「その道の第一人者は独創性と普遍性のバランスがとれているな。」 ということだ。
独創性というこの上ない突き抜け感が 「道無き道を切り開く」ことにつながりながらも、 普遍性がなければ研究や成果が他の人に理解され受け入れてもらえない ことになってしまいかねない。
爆笑問題もこのバランス感覚の妙を心得ている。 彼らもまた漫才という世界で大成功を収めている その道の第一人者だから分かり合えるのだろう。
個人的に何名か番組に出てほしい教授がいるので これからの放送も目が離せない。 もし本番組を見たことがないならば、 日本の知の最先端を知る良いきっかけにもなるだろう。
爆笑問題のノンストップ漫才はやっぱ面白い。 一年を総括するこのシリーズは、 毎回、「そんなことあったな〜」の連続です。
そして特典映像の犬童一心監督との対談では、映画談義に花を咲かせる 太田さんの一面が良かったです。
チャップリンや北野映画、三谷映画などの映画論。 また「言いづらいですけど、松本さんの映画観ました?」と 太田さんにふる犬童監督にビックリしました。
漫才が好きな方でも、映画が好きな方でも楽しめると思います。
頭の風通しのために買いました。 なるほど~ と感心しながら楽しんでます。
約50年前に発表された本作は20世紀小説の大傑作。壮大かつ荒唐無稽な寓話。
波乱万丈の生涯を余儀なくされたコンスタント夫人は、だれにもなにごとにも利用されないことが一番の不幸だという箴言を残す。ヴォネガットの哲学を示す名セリフだ。本書は、タイタンが舞台になって以降の切なくも美しく、作者の優しさを感じさせる終盤が圧倒的に素晴らしいが、そこに至るまでにも、異星からの攻撃を受けて初めて一致団結する地球人や架空の宗教に込められた現代社会への皮肉、時空を超えた存在や博愛の象徴としての消防車賛歌といった後の作品で繰り返されるモチーフが含まれている。感動の終盤では自身の生誕地という理由以外に何故著者がインディアナポリスにこだわるかもわかる。
ヴォネガットらしさは本作で開花し、以後、「母なる夜」〜「スローターハウス5」と秀作が続く。私の青春の愛読書。20世紀米国小説の金字塔だと今も確信する。なお、昔も今も翻訳を読み難いとは思わない。
それでは、単時点的な意味において、さようなら。
面白いけど、値段の割にボリューム不足だと思う。
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