このアルバムから少しブランクを置いて「闇に吠える街」「リバー」あたりまでのブルースが、個人的には一番好きです。このアルバムは何といっても「サンダーロード」でしょう。ハーモニカのイントロからピアノが絡み、ブルースのボーカルがかぶさってくるあたりの、嵐の前の静けさは何度聞いてもゾクゾクしてしまいます。ほとんどの曲のプロデュースはジョン・ランドゥーが手がけてるんですが、契約の関係でか、マイク・アペルが何曲か絡んでいます。それらの曲に関していうと少し残響が多すぎで、アルバム全体からは少し浮いた感じがします。実はヒットしたタイトル曲もそうなんですが、このコテコテした印象から、アルバム購入を見送った思い出があります。余談ですが、2のホーンセクションは、ブレッカー・ブラザーズやサンボーンといったすごいミュージシャンが吹いてるんですが、楽譜ではなく、スティーブ・ヴァン・ザンドが歌ってメロディーを伝えたという逸話が残っています。確かその風景はライナーノーツに掲載されていたように思います。
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