GAINAX制作のオリジナルアニメ、全12話中、5話6話が収録されています。 前巻までに主なキャラクターの配置が終わり、物語も中盤にさしかかります。 中盤皮切りの5話は、最後のメインキャラ・アイオニオスが登場し、あらためてヒカリの存在理由が暗示されます。舞台は学校、最初学校は魅力的な場所とはいえない場所として描かれていますが、これは「世界」の縮図として、つまりタイトルの「醜く」の部分を暗示しています。そして「もう一人のヒカリ」の誘導に乗ってしまった少女がその「世界」を否定したときに、学校が崩壊します。崩壊後の学校は、今度は逆に「美しい」場所として描かれ、ヒカリが「みんな実は学校が好きなんだ」と理解して物語は終了します。視聴者に対して、この物語全体の本質的なテーマを暗喩しているストーリーです。 うってかわって6話からは、早めの夏休みに入った主人公たちの「楽しい毎日」が描かれるのですが、このパートのノリは前作「まほろまてぃっく」とほぼ同じ。特に肝試しやラスト近くの温泉シーンはまんま「まほろ」という感じですね。ただ、ヒカリの「メッ!」にはまほろの「Hなのはいけないと思います」ほどのパワーが感じられないのが残念といえば残念です(笑)。キャラクターの絡みで秀逸なのは、アカリ・リョウ・紀美の関係。ボケ役二人に突っ込みまくる紀美という配置が非常に心地よいです。後忘れてならないのがマリの存在。ここまでも、ヒカリに対する微妙な感情が小出しに語られていましたが、そろそろ何らかの形で爆発するという展開が予想されますね。 ヒカリ・タケル・マリとアカリ・リョウ・紀美という二つの全く違ったトライアングルが今後どのような物語を醸し出していくのか。物語の見せ方としてはなかなか白眉だと思います。
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アニメ版は見たことが無いのですが、面白かったです。 次の三巻目で終わるそうなので、長編より短編が好きな人 (僕みたいな人)にはお勧めします。 原作がアニメなので話の内容もしっかりしています。 ポスト「エヴァンゲリオン」症候群作品です。
最近ガイナも美少女系ばっかりで少しエヴァのときにあった人気が 曇り始めてます。 今回の作品もマホロの製作者に声優、 しまいに美少女SFと またやっちゃったか? と思いましたが、これがかなりいい感じです。 何気ない毎日がヒロインの目にはどのように映るのか、 それはまさに醜くも美しい世界なのです。 特にオススメはOP OPだけならエヴァをも超えるかっこよさ! 好き嫌いはあると思いますが、 少しでも気になるなら購入をオススメします。
この作品、良くあるアニメを漫画でもやってみました、と言った感じのものだ。しかし、実際に読んでみると内容が違うように思える。テレビアニメのストーリーを短く、イイとこをつなぎ合わせたような感じがするからである。他のアニメ先行型の漫画版と違いがさほどない。言いかえれば期待通りの漫画と言うことだ。私はこうしたアニメと同じ展開を好むので、まあ楽しめた。しかし漫画オリジナルのエピソードを期待する人にとっては少々物足りないものだと思える。まあ、この漫画を読む人はそうしたお約束が分かっている人だと思うので、その期待は裏切られないだろう。序盤のアニメと同じ展開は良いと思うが、この先の展開ではテレビアニメと違うアプローチを期待したい。
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