混乱時のアルゼンチンにおいて、貧困から這い上がり大統領夫人になった女優エバ・ペロン(通称エビータ)の生涯を書いたノンフィクションです。
女優から大統領夫人になったと聞けば、通常は誰しもグレイス・ケリーのようなシンデレラストリーを想像するでしょう。
しかし本書に描かれたエビータは女の子が憧れるような美しいだけのシンデレラでは決してありません。
14歳から愛人を持ち、後の夫になるペロンに出会うまでは数々の男の上を通り過ぎていきます。女優としてそれほど名声があったわけではないエビータは、
自分に有用な男を愛人とすることで自分を守って生きていくのです。ペロンの愛人になった後は、彼を助け政治に介入し、
労働者を味方につけることでペロンを大統領の地位にまで押し上げます。その後も労働者の賃金を上げ病院を整備し貧しい人々に尽くすという、
ファーストレディの鑑のような行動で、圧倒的な支持を得ていくのです。
しかし、やはりメルヘンのお姫様ではないエビータの顔がここでも出てきます。自分の支持者には果てしなく優しい彼女ですが、敵に対しては容赦しません。
権力・財力を駆使して弾圧を加え、相手の息の根が止まるまで攻撃します。
本書を読む限り、エビータという人は人々の崇拝や喝采に対してどこまでも貪欲だったように思えます。
彼女がもっとも欲しかったものは、大勢からの限りない溢れるような愛だったのではないかと感じました。
また、今まで縁遠かった国アルゼンチンについて知る契機になりました。副効果的に知識が増えるから自分はノンフィクションが好きです。
ファントムかっこいい! 抜群に歌が上手いわけではないですが、セクシーな声がイメージにぴったりです。 何度見返してもきゅんきゅんします(笑)
ミュージカルに一切興味のなかった妹も今では"オペラ座の怪人"の虜です( 'θ`)ノ♪
特典映像も充実しているので、ファンの方は絶対に買いですよ!
ミュージカルや映画では悪女的な存在として描かれているが、アルゼンチンの人々にとっては女神でもあり、アルゼンチンの太陽でもあった女性、それが「エバ・ペロン」なのである。 某高校のミュージカルを体験し、エビータについていろいろと調べていくうちにエビータという女性の魅力が分かってきたと思う。 貧しき民衆(デスカミサードと呼ばれる)に常に味方し、積極的に政治活動・福祉政策を行う姿は今の日本に必要な姿勢ではないのだろうか。 普段興味関心を持たない政治に、そして祖国を想う気持ちなどに目を向けるべきではないかと改めて感じた。
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