この二つのバンドの片方でも好きであれば、絶対に「買い」です!構成は、最初の3曲(Beginnings/In The Stone/Dialouge)は合同で、そのあとEWFが15曲、シカゴが12曲、そして最後はSeptember/Free/Does Anybody Really Knows What Time It Is?/Shining Starを合同で歌い、フィナーレはシカゴの名曲25 or 6 to 4の圧巻の合同演奏。
途中、シカゴのBill ChamplinがEWFのAfter The Love Is Goneを歌い、EWFのPhilip BaileyがシカゴのIf You Leave Me Nowを歌ったり、ヴォーカル・ギター・ベース・ホーン・ドラムスの掛け合いが随所にあり、ファンであれば本当にたまりません。
彼等のベストはいくつかあるが、ここまで内容の多いベストアルバムは無かった。全盛期のヒットシングルは網羅されており、これをベースにニューアルバムを買い足していけば彼等のことを知るには良いだろう。 年代順に並んでいる訳ではないので、そこら辺はライナーノーツを読みながら整理してほしいのだが、唯一の全米1位獲得曲のシャイニングスターや、宇宙のファンタジー、セプテンバー、レッツグルーブなどのお馴染みのヒットナンバーが均等にズラりと並んでいる。 しかも音質はデジタルリマスタリングが施されており、恐らく過去作品では最も良いコンディション。音質、内容共に充実しているのでこれ決まり。
"September"や"Let's Groove"を聴いて、Earth, Wind & Fireの存在を初めて知り、このGroupのAlbumを聴いてみたくなった方は大変多いと思う。 私がReal Timeで彼らの音楽を初めて聴いたのは大学1回生の時"Boogie Wonderland"であった。 元々、腰が動いてしまうDanceable Music、Disco Musicが好きだった私にとって、黒人音楽、所謂Soul Musicに真剣に触れたのはこの曲が初めてだった。 以後、洋楽そしてSoul(私が聴き始めた80年代初頭はBlack Contemporaryとも言われていた)を聴きまくった私だが、 Earth, Wind & Fireは数あるArtistの中でも聴いた曲の中では群を抜いて多いGroupの1つである。 Jazz、Soul、Gospel、 Pop、Rock & Roll、Blues、African Musicのごった煮的Vocal & Instrumental Bandとして出発したEarth, Wind & Fireは 75年に発表したAlbum"That's The Way Of The World"から非常に洗練されたPopなSoundをCreateするGroupに変貌する。 要するに一般受けするGroupとなった訳で、Sales的にも1流Groupの仲間入りを果たす。
さて、この"The Best Of Earth, Wind & Fire"だが、正に"That's The Way Of The World"以降70年代に発表されたAlbumから選りすぐりの曲が収録されている。 各曲が収録されたAlbumは下記の通り。
1-新曲 2-All 'N All 3-Gratitude 4-新曲 5-Sprit 6-That's The Way Of The World 7-新曲 8-That's The Way Of The World 9-That's The Way Of The World 10-Gratitude 11-Bonus Track 12-Bonus Track
10曲目まではどれも素晴らしい曲ばかりである事はEarthのFanの方ならば周知の事実であろうから、今更Reviewはしません。 やはりボートラの出来が気になるところだが、私もボートラが聴きたいがために、このAlbumを購入。 11曲目の"Megamix 2000"は"September"、"That's The Way Of The World"、"Let's Groove"、"Getaway"、"Can't Hide Love"、"Boogie Wonderland"、 "Shining Star"、"Fantasy"といった超有名曲群をRemixして繋げたもの。 Originalの良さは少なからず活かされてはいるが、良い曲かと問われたら、やはり『No!』と言わざるを得ない。 Creditを見ると、Mixを担当したのはMaurice White(他にPaul Klingberg、Alan Hewitt)との事だが、彼はこの出来で本当に満足したのだろうか? 12曲目の"Megamix(Radio Edit)"の方がずーっとマシだ。 こちらはOriginalをかなり活かしており、CoreなFanでも十分に満足出来るだろう。 Mix担当はGeorge CalleとMauro DeSantisの2人。
と言う事で、ボートラの出来の悪さで★1個減となりました。
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